ワンピース歌舞伎~おかわり~

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10月、開幕後すぐの週末に観劇してから約1ヶ月。
二度目のワンピース観劇でした。

ちょっと恥ずかしい感想はいつも通りノートにしたためることとして・・・まとめ的な記事も前回アップしているので今回はほんのメモ程度にとどめようと思います。
だって、ワンピース歌舞伎を観た方々によるアツい感想はTwitterやブログにのって連日連夜、止まることなく発信されているのだもの。




今回のワンピース歌舞伎を思う時、同時に、私は猿翁さんのことも思う。
猿翁さんがスーパー歌舞伎をどん!と世に叩き出した当時、どれほど大きさの渦、海流を発生させたのだろう・・・。
その生の空気感はもちろん体験していないし知り得ない、今となっては文章で読むほかありませんから。
しかし、猿翁さんの創り上げてきたものを引継つぎ、磨き上げ、さらなる高みをめざす息子たちが今ではたくさんたくさんいてくれる。
頂上戦争で繰り広げられる絵巻を、どこか二十一世紀歌舞伎組とそれ以降の男たちに重ねてしまうのは、おもだかファンとしては仕方のないことでしょうか。
加えて言うなら三代目、四代目の猿之助さんの「自分(我)」比重か。



7時2分の新幹線で京都出発。
前夜、遅くまでDVD『ロッキー・ホラー・ショー』を観ていたせいもあり、爆睡。
超メジャー作品ではあるのですが、私としてはワンピース歌舞伎を観なかったら、観ていなかったであろう映画。
普段興味のないことにはとことん無関心なので、こういうきっかけが得られるのは、「知らないことを知る」いい機会となるので本当にありがたい。
ジャケットのくちびるソファはそのまま舞台装置に生かされてたのね。

The Rocky Horror Picture Show

The Rocky Horror Picture Show



10時前には東銀座に到着。
地下鉄改札から直結の木挽町広場はこんな時間帯から賑わっていた。
クリスマスツリーも鎮座。

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上にあがって歌舞伎座のお稲荷さん参拝。
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せっかくなので歌舞伎座タワー5階の楽座に御朱印をいただきに行く。
エレベーターを降りてきたら楽屋口方面に出てきてしまった。
なるほど今の楽屋口はこうなっているのか・・・入り待ちのお姉さま方、おつかれさまです!

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歌舞伎座の方も今月は海老蔵さんの御子息のお披露目ということもあり賑わっていた。




10時半前、新橋演舞場到着後すぐにルフィの海賊弁当販売列に並ぶ。
先月も買ったけど、今月も。
こういう企画メニューモノは買いたくなるのだ。
ちゃんとお肉をいっぱい入れてくれていて嬉しい。
弁当売のおじちゃんは今日もにこやかにハジけていた。


10時半前でもロビーだけ開場しているので、とりあえず先にトイレにより、2階売店が混み合う前に、前回来た時には発売になっていなかった「フェイスパック」を購入。
2回目の休憩時間には、主題歌『TETOTE』CDに猿之助さんルフィが表紙の雑誌演劇界、近年購入を控えていた舞台写真も買いに行ってしまった。



第1幕が始まる前のアニメーションで既に涙がこぼれてくる。
前回の観劇以降、原作の1巻から60巻まで読み直していてルフィたちのこれまでが走馬燈のように浮かんできたこともあり、またこの新橋演舞場で猿之助さんをはじめとした「みんな」に会える嬉しさありがたさがこみ上げてきたこともあり。


「初演」も、残り数えられるほどのステージ数。
削られたシーンもあるし、役者さんでも“ヌく”ところはヌいているのがわかる人もいる。
1回目の観劇時よりも舞台に近い席だったので、間合いをとる前の息遣いも聞こえてきてこちらもはっと息を飲む。
笑也さんの眼球高速回転も近い席だったからこそ見れたもの。
本水のシーンではミストを感じられた。大阪・博多公演、取れるものなら最前列~4列目を取ってみたい。
照明効果を楽しむなら2階席というお声もTwitterで知ったし、大阪ではそれぞれの階で観たいなぁなどと考えている。


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ルフィの海賊弁当 11月版




以下、その他のことを思いつくままに。

・やっと聞けた勘九郎さんバージョンのオープニングナレーション。勘九郎さんわくわくし過ぎだろ。大好き!
・ディスコさんの出のとこの吸い込まれる幕。素敵!
・ナミがいちばん歌舞伎っぽさがあるキャラなんだな。女形、衣裳、台詞。
・フランキーもキャラが出ていて好き。乳首光るようになるのは2年後だったか。残念。
・サンジまじサンジ。ケイミーちゃんには迫り過ぎだがサンジなので仕方がない。煙管とコートの扱いがいちいちかっこいい。
・しかし! 今回は女の目を引きつけて離すことを許さないイナズマ隼人の目力にヤられた。
・とは言え、今回ですっかりゾロ派に転向しかかってる私は巳之助ゾロに夢中。あの台詞の無いときの細やかな芝居がよいのだ。パンフレットインタビューで本人も「とにかく似せること」と言っているようにこだわっている。
・ボンちゃん、当たり役とはこういうことか。確かにキている大波を乗りこなせ。
・ボンちゃんのヘアバンドはワンピースタワーで限定発売中。TwitterでTETOTEフライングの時うちわを持ってる人がいたというツイートを見たが、おかま六法時にヘアバンドも応援グッズになるか?
・前回観たときには表面的なものをなぞっている印象を受けたスクアード。それをしっかりと肚の内に取り込んだのはいつからだったの? その過程を観たかった感じたかったよ。
・とりあえず、じわじわくる。ハゲでロン毛でウェービー。海外ロックスターみたいな風貌のスクアード。大太刀を鞘から半分抜いて肩にかけるあの型、かっこよすぎる。
・喜昇さーーーん! アマゾネスもニューカマーも光ってた! でも特にアマゾネスの踊りシーン! 確かな技に、ルックスを完全に味方に付けた。(褒め言葉!)
・ダズの鉢巻き遊び他、お遊びも増えてきてこういうのはステージ数多く観に行ってる人にとってはお楽しみだったりするんだろうな。羨ましい。
・今回、通路が近くてニューカマーさんたちとハイタッチできたのが嬉しかった。アガった♡ 終わってから「そういえばあれ嘉島さんだった」と気づき新鮮な驚き。
・スタンディングTETOTEをやっとこさ体験。超楽しい!嬉しい!頭バカになる!
・そういえば、おバカやれるシーンはおバカがどんどんエスカレートしてたですね。
・赤犬嘉島さんの威風堂々とした佇まい。重みがあるのに機敏な火炎の旗振りに心が沸き立つ。芝居の人だ。
・カテコの三位一体巳之助のリラックスした表情が微笑ましい。巳之助さんについてはまた別の日に何か書きそうな勢いなのでこれ以上触れないでおく。
・芝居中、花道を振り返って見るたびに、後ろの席のおばあちゃまがスーパーニコニコしてるのが見えて和んだ。
・とにもかくにも胸いっぱいな半日。こんな時間を全力でプレゼントしてくださる役者さんスタッフさんすべての関係者の方々にありがとうございますと念じます。



他にもたくさん思ったこと感じたことはあるけど、まとめきれない。
随時回想して、大阪公演まで歌舞伎に恋い焦がれる日々を過ごします。



歌舞伎に恋して、
歌舞伎から浴びせかけられるエネルギーを乞う―



そんな2ヶ月間でした。
ワンピース。

そして、これこそが歌舞伎の持つチカラ何じゃないかな、と。

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【今日のノート】

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