'10 夏の魔物レポ①【人間椅子】

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前回の記事で予告した'10 当時のSNSより転載「人間椅子 in 夏の魔物」レポです。
当時のテンションが恥ずかしい(笑)
当時、よくライブを一緒させていただいていた「部長」さんと参戦してきました。
ガラケーで撮影したものしか残っていない写真もあり、そういうのはサイズが小さいです。

'10は当初、高校時代の友人とねぶたを見に行く旅を企画していたので8月上旬に青森・弘前観光を、旅行を決めた後に人間椅子の魔物参戦が決まったのでやむなく(?!)同じ月に青森再訪となっていました。

ということで'10は2回に分けてアップします。

今回の日記は夏の魔物参戦ではなく、単純に観光日記です。

2010年8月、檀家的聖地巡礼

【8月5日】
18時の会社終わりに京都駅から新幹線で東京→東京から夜行バス・キラキラ号で弘前へというスケジュール。
4月から仕事が変わり、担当業務は月初にやることが集中・・・。
しかも今月は1日が日曜だったため、6日に休むとなるといろんなことがギリギリ。かと言って9日に仕事をまわすとそれはそれでまたギリギリ。
それでも祭りの期日は決まっているのだ!
祭りのために生きる。
その気分をちょっとだけかじった8月第1週目だった。

18時過ぎに退社。
予定よりも1本早い新幹線に乗れ、八重洲口でも焦ることなくバス乗り場を探せてよかった。
東北行きのバス、ほぼ満員。
トイレのないバスだったのでちょくちょく休憩で停まっていたもよう。

【8月6日】
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弘前駅到着―。
祝・東北新幹線開通気分漂う駅舎は予想してたよりも新しくきれい!

駅のトイレで身支度後は、市バスで市役所方面へ。
お城はまた7日に見ることにして藤田記念庭園の大正浪漫喫茶室で朝スイーツ。
ほんまはガイドブックに載っていたりんごクリームブリュレが気になっていたけれど、今日のおすすめアップルパイを。
お庭からはじょっきと立つ岩木山も見える。

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朝イチで行ったため他にお客さんもなく、喫茶室ひとりじめ。
資料室には弘前出身で日本商工会議所初代会頭・藤田謙一氏の家族と一緒に映った後藤新平氏の写真も。(いま読みかけの『お家さん(新潮文庫)』にもちょこちょこ出てくる名前だけに「ああ、この方かー」と勝手に親近感がわく)

糖分摂取をした次は禅林街まで徒歩移動。

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禅林街は2代目津軽藩主が津軽一円の曹洞宗の寺院を集めてできた場所。
同じ宗派のお寺さんが33あり、これだけ集まっている土地は他にはないとか。
山門の両脇のお仁王様が素敵だったー!
「ここのお仁王様はどんな方かしらー」とひょいっと覗いたら赤銅の肌・・・ちょうど覗いたその角度では太陽光が反射して、金色に輝く眼がぎょろり。

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素敵(;゚∀゚)=3ムッハー
本堂を拝観するとおばあちゃんがガイドでついてくれるのだけど、そのお話口調が口上を聞いているようで心地よかった。
で、ここには12代藩主になるはずだった承祐(ゆきとみ)公が埋葬されていた棺があるのです。代を継ぐ前に18歳で亡くなった若様を悼んだ母上がヒバの棺の中に茶殻を敷き詰め遺体を土葬していたのを昭和29年に発見され、発見当時の遺体は肌色をしていて弾力もあったとか。検索してみたら死蝋化していたということらしい(京極夏彦の『姑獲鳥の夏』の最後に出てくるアレ。低温湿潤で腐敗を免れた状態でできあがる)。土葬すごいな。でも、発掘され空気に触れたら身体から水分が出てきて腐敗が始まってしまったため、防腐処理を施されしばらくお寺に安置されていたけれど平成に入ってから大震災も起こるし、今後何があるかわからないということで平成17年に津軽家の要請で火葬にされ再び埋葬されたといういきさつもおばあちゃんから聞きました。
ゆっくりしていたら小一時間、長勝寺さんで過ごしてしまっていた。
じりじりと照りつける太陽とは対照的に、ひっそりと涼やかな雰囲気を漂わせる真夏のお寺さん、けっこう好きなのです。
緑のそよめく真夏の気配に溶けてゆきたい~。
真夏の夜の夢』収録の「白日夢」を思い出します。

この次はワジーと和尚の母校訪問です。
なんか、地図で見たら「行ける行けるー」という感覚だったので引き続き徒歩移動。
移動中、三上さんちを数軒見かける。
クラスでひとりはいる苗字という三上さん。
7月のライブのMCを思い出す。

地図通り、歩を進め弘前高校到着。
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旧尋常中学校校舎が構内に記念館として建っている。
そこより先はさすがに気がとがめたので引き返し、近所の最勝院の五重塔を見て、亀HOUSEへ向かうことに。

お昼は亀HOUSEでーと思っていたので、とにかく「ごはん、ごはん」の思いでおそらくこの付近だろうという通りに出るも目印の弘前大学前・富田郵便局が・・・見当たらない。
どうにもわからないので、コンビニで集荷中だった郵便局員さんをつかまえ富田郵便局の場所を聞くと「いや~、ここからだとけっこう距離ありますよ?」
丁寧に地図まで書いてくださった局員さんありがとう、やはり同業者に聞くのがいちばん!
地図もわかりやす・・・かったのだけれど途中から若干不安になる程度の距離(たぶん1kmちょっとくらいだったとは思うけれど)を歩くことに。
最初にウロウロしてしまっていたのは弘大は弘大でも医学部だった。
やっと郵便局と亀HOUSEの看板を見つけたときにはすっかり汗だく。

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カフェスペースは陽もよく当たり、ああ、これ春とか秋はすごくよさそう!でも、今は暑いの・・・!!マスターいはく、例年30度にもなれば「今年は暑いな~」だけど今年は青森でも35度以上の異常な暑さとか。たしかに、期待してた「東北って涼しいナァ~」という気分には朝から一度もなってません。でも、風があるだけ京都より全然マシ!

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大学が夏休みだからかお昼のメニューも縮小中・・・。
フレッシュサンドプレートに期待していったのだが、予想外のカレーになりました。
汗を流しながらねぷた祭りの様子を聞いたり。
そして「ここって人間椅子倶楽部の収録もされてたんですよね~」と話題をふったら「せっかく来てくださったし、中も見て行きますか?」

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亀HOUSE、満員になったら酸欠で人倒れるだろう!という程度の小ささ!
いちどライブのある時に訪れたい。
マスターに弘前駅までの道のりを聞き、亀HOUSEを後にする。

この次の目的地は、2000年の暮れにひっそりとライブが行われた田舎舘村役場
ワンマン電車に揺られ、降り立った田舎舘駅。
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道路を通るは車ばかり。
駅近のコンビニで村役場への道のりを確認したところ、「ここからだと2kmくらいありますよー」・・・バスは1時間に1本。
片道20分くらいなら歩けるさ!
しかし、真昼間歩いてる阿呆な奴はさすがに自分だけだな・・・と思っていたらいきなり視界の隅に動くものが!!
畑仕事をするおじいちゃんおばあちゃんで し た 。
役場ライブの時には送迎バスとか出たんかなあ?
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ずんずん歩いていくと遠目に天守閣が見えてくる。
何故にお城風の村役場にしたのだろうか。
(役場ホームページを見たところによれば南北朝時代には武将の城があった、とかなのでそのせい?!)
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辿り着いた村役場はDVD『見知らぬ世界』裏ジャケットの通りの佇まい。
瓦の紋もウンモ星のマークに見えてくる。
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天守閣からは「田んぼアート」が一望できるので平日ながらも夏休み中の家族連れでそこそこの賑わい。
出店なんかも出ていた。

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天守閣売店で売られていた田んぼアートキャラクター「こめこめ君」が若かりし日の和尚に見えて仕方がなかった。
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途中までエレベーターであがり、階段をのぼると天守閣。
狭い階段といい、中の造りも天守閣風。
青森に来て京都モチーフというのもアレなんですが田んぼアートは壮大で美しかった!
涼しい風にあたり、天守閣をおりてからお向かいにあった「あずましい!無料足湯」で足を休め再び弘前へ戻ります。

この時点で足の裏にマメができた。
村に着いたあたりで「なんか足の裏にぷにゅっとしたものがあるなー」と思って数分後、今度は「ぶちゅっ」とそのぷにゅっとしたものが潰れた・・・水膨れが潰れたことは疑いなし。
現在、皮がべろ~んと剥かれた状態になっている。
膿がどろどろり~膿がむくむくり~膿がひくひくり~若干呪いの膿物語。
こんな足で7日はハネトしてたんだから我ながらどうしようもない。

弘前は駅前のホテルに宿泊だったので、いったんシャワーを浴びてから祭りへ向かうことに。
この日は黒Tを着ていたのだけど、鏡で見たらTシャツが塩を吹いていた:(;゙゚'ω゚'):!!
たぶん10km弱は歩いてたもん・・・

19時前に駅前の通りに出てめぼしい場所取り。
写真もいっぱい撮りたかったので三脚代わりになるフェンス近くでビール片手に観覧。
おっきい祭りだし、夜間巡行最終日だし、祇園祭みたいな人並みを予想していたのだけどそんな人並みはなく、「人の頭で見えないー」とかもなく、夜風に当たりながらゆったり見れた。
ねぷたって上下に浮き沈みしたり、回ったりするのね!
お囃子の音と「ヤーヤドー」の掛け声。
ときたま見物している人を煽りにきたり。
年端もいかない男の子が拡声器を両手で抱え「ヤーヤドー」って叫んでいるのを見ると、その子の将来がものすごく想像できて楽しかった。
3時間ほどがあっという間に過ぎ、気がつけば「本日終了」。
和尚はこのねぷたをどこで見ていたのかしら・・・。

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名残りを惜しみつつもホテルの部屋に戻ったら即サマーウォーズ視聴の弘前の夜だった。

明日は魔物レポをアップします(; ^ω^)

ご清聴ありがとうございました。
文章が長いのは以前から変わりませんね。

ちなみに歩行距離は弘前市内だけで約9km。

Google マップ

田舎館村で約4kmでした。

Google マップ

文中に出てきた亀ハウスさんは残念ながら去年にクローズされました。

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最後に、musicshelfさんの、今年のインタビュー記事を貼り付けます!
せばー。

musicshelf.jp