三十代に入ってから始めた乗馬ですが、早くも3年目に入りました。
「す、すいません。今月は猿之助の東京公演を観に行くので回数減ります」等々でサボりつつ(?!)月に2~3回ののんびりペースで続けているからか、無理なく生活に組み込めています。
競技に出場する方はもっと定期的にレッスンを受けていますが、私はとにかく「馬と触れ合う」「モンゴルの大草原(でなくてもいいんだけど)で自分ひとりで馬に乗れるようになる」ことを目標に掲げているので、本当にマイペースに通ってます。
そして、時間が経つにつれ「ひとりで乗る」ことの難しさを感じ、また、馬に乗るってすごく体力を使うって実感しています。
レッスンに通い始めの頃って、インストラクターさんがずっとついてくれているから馬も「あっ、ちゃんと動かないとインストラクターさんに怒られちゃう」って思ってすいすい動いてくれるんです。
それが、大きい馬場でひとりで練習するようになると馬の動いてくれなさにびっくりします!
馬だって意思をもっているので「こいつはまだ初心者やな」って感じたら、おなかを蹴ってもムチを打っても動かない・・・あからさまにサボってきます!
これが馬の小憎たらしくも可愛いところ。
「動いて!」というこちらを意思を伝えて、どうしたらそれに応えてくれるか。
そのやり取りをうまくできるようになる練習中です。
可愛い一方、馬はびっくりしいな動物なので、虫や鳥が飛んできたとか向かいの馬場にいる馬がちょっかい出してこようとした・・・そんな些細なことで驚いて跳ねたり暴走したりもしてしまうことがあります。
私もつい3か月ほど前に人生初の落馬体験をしました。
この時は、私が「もっと動いて」の指示を間違って出していたのが続いていたことと、向かいの馬場の馬が私の乗っている馬にちょっとだけちょっかいを出してこようとしてたのに気付けなかったことによる暴走でした。
「いきなり走り出した!」ことについていけてはいたのですが、その後に急停止してくれたので身体ごと投げ出された感じです。
やっぱり落馬は精神的にショックだったけれど、それは馬に乗る人ならきっと誰もが通る道。
逆にそれをひとつ乗り越えられたら馬との接し方がまた違ってくるもの。
「馬はペットでねぇ!」
映画『三本木農業高校、馬術部 ~盲目の馬と少女の実話~ 』での名台詞がありますが、かわいくもあるけれど時には人間の手に負えないくらいの力を向けてくる馬。
馬に乗ることはある意味危険でもあります。
インストラクターさんにもいつも言われます。
でも、お互いの波長が合った時には「お?!」と思える瞬間もあり、それをもっといつも感じられるようになりたいと思うから続けられるんだろうなと思います。
「でも、乗馬のレッスンってお金がかかるんでしょう?」
たしかに、多少はかかります。
実際、月謝を含めた月々のレッスン代よりも家賃の方が安いです。
(私の場合、乗馬も仕舞のお稽古も猿之助の追っかけもしつつ貯金もしたい!というので家賃をかなり下げています)
会社の同僚で、レッスンに通うのはちょっとしんどいので、いろんな所に体験レッスンだけしに行っていますという子もいるのでそういう方法もアリです。
みんな、もっと気軽に馬に触って、乗ってみたら楽しいよって思います!
馬を近くに感じられるイベントとしては競馬もアリです。
私が乗馬を始めたきっかけは同僚に競馬に連れてってもらったことでした。
そして、こういう風に趣味にがっつり時間とお金を避けるのも三十路独身だからかなーそれならそれで自分は納得だなーとも思うのでした。