天翔る白鳥を見送る

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2024年1月27日(日)、澤瀉屋送る会に参列してまいりました。

私はおもだか会の後援会会員なので2023年11月にご案内をいただきました。
ポストを開けて封筒を見つけた瞬間は「送る会については松竹の回答待ちということだったけれど、ついに……」と、ちょっとした緊張感が走りました。
そして、後援会会員ではあるけれど本当にガチの一般人がこのような場にのこのこ出席してしまってもよいのだろうかとしばしの間、迷い。
でも、これが本当に猿翁さんの近くに行ける最後の機会だからと、次の日には送る会(献花式)へ「出席」の回答を返送していました。


当日の記録

送る式については、自身の記録的に、ごく簡単に残しておきます。




会は11時からだったので、あまり早くに到着し過ぎない程度を見計らい、7時台さいごの新幹線で京都を出発。

会場のホテル内でちょっと迷い、開始時刻数分過ぎに受付完了、既に参列者の列。

献花のマナーとか間違ったら恥ずかしいな…なんて心配して行ったけれど、これだけの人数で一斉になら誰も見てない大丈夫!という謎の安堵感←

会場に入る前から聴こえてくるヤマトタケルの音楽。
献花台の前には猿翁さんと段四郎さんの、大きなお写真。
ここでまず、改めて「これでお別れなんだなあ」とこみ上げてくるものがありました。



献花台を過ぎると、中車さんと團子さんによるご挨拶が。
ご家族・一門の方はいらっしゃるだろうことは想像していましたが、まさか、参列者ひとりひとりと言葉を交わす時間があるとは思ってもいなかったので、ここでまた緊張MAX、慌ててしまいました。
中車さんへは「猿翁さんのおかげで歌舞伎を知ることができました」という感謝の言葉を。
團子さんへは「これからも一門の方とがんばってください」とだけお伝えしました。


会場内にはヤマトタケルや代表的なお役の衣装や舞台写真、会報に掲載されていた書や絵が展示されていて、本当にこれまでの時間を偲ぶ会でありました。
ファン歴の浅い私としては初めて見たものもあり、勇気を出して参列してよかったと感じた会となりました。



献花についてのメモ

係の方から花を両手で受け取る。 ※花が右側、茎の部分が左側になるように持つ。
献花台で一礼。 右回りにして茎の部分を霊前へ向ける。
献花台へ花を捧げる。
手を合わせて黙とう。


当日の服装

検索したら、献花はガチ喪服でなくても良いとのことだったので黒のニットツーピースにしました。
会場では、やはりフォーマルめの方がほとんど。そしてお着物の方。私の前に並んでいた方はススキに三日月、黒塚モチーフの帯を締めていらっしゃいました。
洋服もお着物も黒、グレー、薄めの色味。


コート、マフラーはクロークに預けます。
バッグはそのまま持って入ったのですが、献花の時、ご挨拶の時は方から下ろし床に置いたり手に持ったりします。
ファスナーのついたバッグにすればよかったーーー!というのが今日いちばんの失敗点。
見えていた……バッグの中が見えてしまってた……(と思います)。
もう、バッグごと預けておけばよかった。
こういう時は貴重品だけ入れる小さいファスナー付きバッグをサブで持っていくものですね。







来月から始まるヤマトタケルも、良い舞台となりますように。
あの時、タケルを見送っていた子が、今度はタケルとして羽ばたくなんて。
天翔る心は輝きを失わず、たしかに、引き継がれているー。


舞台を観に行くこと自体、減ってしまっている現状ではありますが、私はこれからも変わらず澤瀉屋を、一門の皆さんを、遠くから応援していく所存です。