畜生ーッ!悪い芝居にメロメロにされた!

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悪い芝居という劇団の『メロメロたち』というお芝居を観に行ってきました。
7月17日13時開演の回のね。
午後開演。


ごご。
午後開演っていうと14時開演って自動的に思いこんじゃうのって何ででしょうかね。
私だけかもしれませんけど。
この日も前日と朝にチケット予約の控えメールを確認して「よし、13時開演」ってしっかり頭にインプットしたはずなのに家を出て阪急電車に乗っている最中、駅のホームの時計が12:40を指しているのに気付いて「あれ? なんかおかしくね?」と気づいたものの後の祭り。
いや、祭り終わる前に気づいたからまだ救いはあったんですけど。
京都市内在住とは言え、そもそも駅出るまでに時間がかかるんで部屋のドア開けてからHEP HALLの受付に辿り着くまでマジ2時間かかるんですわ。
あーもう遅刻だ。
しゃーない。
着いたら背中丸めて会場の後ろの方の席に滑り込んでしれっとお芝居の世界に入り込んで遅刻したという事実は劇場に置いてきてしまおうなんて虫のいいことを思いながら受付のおねーさんに名前をお伝えし、開演15分後くらいに入場させていただいたんですが、自由席なもんだとすっかり思い込んでたら指定席やって、それも最前列。
遅刻してきて最前列ってもう最悪じゃないですか! ごめんなさい! 舞台映像の撮影も入ってた回なのに! ほんますいませんっした!!
て感じでビクビク着席したらいきなり目の前に座ってた長髪のおにーさんがドラムをドコスコドコスコ叩くんで再びビクッとしながらも、その音で一気に舞台の方に引きずり込まれました。


お芝居なのに、ドラム?


て感じですよね。
劇団サイトの「悪い芝居って?」ていうページに紹介されてるんですけど、2014年から劇中で生演奏やってるそうなんですよ。

バンド演奏とイカす人間たちが絡み合うどこか古めかしい、けれどうつくしい、蜂蜜のたっぷり入った縄文土器のような作風に辿り着く。

正直ね、バンド演奏やり始めたって知った当時は「あーニットキャップシアターさんもデス電所さんも劇中生演奏してるしねーw」「悪い芝居はどこに向かうんや?」って思ってました。
…すごく失礼。
ごめんなさい。
てゆーか、だって、その前に私の悪い芝居歴って


2006年 岩乙女! 柔乙女! 「なんやこのタイトル。劇団名悪い芝居てw」←観てない
2007年 イク直前ニ歌エル女(幽霊みたいな顔で) 「またお前かw 今回もなんやこのタイトル」←これも観てない
2007年 性春群憎劇のススメ (観たような記憶もあるし観なかったような気もする)
2007年 ベビーブームベイビー(これは観た)
2008年 なんじ (チラシの絵はすごい覚えてるけどたぶん観に行ってない)
2008年 東京はアイドル (これは観てる。この色ごちゃごちゃ感覚えてる)
2009年 嘘ツキ、号泣 (これがいちばん記憶に残ってる。ちょっともー悪い芝居自分に合わないわーって感じた)


ファンやないやないか。
全っ然ファンでもないし、第一そんな観てないし、そんな数少ない観劇の中でもあんまいい印象持ってない上にバンド演奏も観てないやんか。
しかも2006年て「ひと昔前」の次元だよ。
そんな奴がなぜ今回の公演を観ようと思い立ったのか。

近年ブログを拝読するようになったズイショさんが毎回熱のこもった感想をアップされているのを読んでたのもあったんですけど、いちばんの動機は今年2月に観に行った二兎社さんの『書く女』(作・演出:永井愛、主演:黒木華)で山崎彬さんが馬場孤蝶役で出演されていたからです。
「あらあらあら、山崎さん何してはりますのん?」
て感じでしたよ。
山崎さんとは直接お会いしたことありませんけど。
そこで、そういえば悪い芝居さんって最近何やってんのかなー近々何か公演があったら観に行ってみようかなーいま観たら前とは違う感覚で観れるのかもーと気持ちが動いていったわけです。
(今年、自分の中で「ジャンル問わず今まで観ようとしてこなかったものを積極的に観ていこう」という小さな目標にはまるものでもあった)


悪い芝居vol.18『メロメロたち』 - 特設サイト



劇中、言葉が理解できた。
ずっと前に観た時感じてた苦手感は、たぶん、とにかく私が受け止めきれないくらいに投げつけられてくるぐちゃぐちゃした想い、叫びと色彩感にあったんだと思うんだけど、この日みた光溢れるステージの上からは、何にも難しくない言葉と想いが一直線に耳に流れ込んできた。
降り注ぐ蜂蜜色の音のシャワーを浴びて濡れた顔した私は何も考えられなくなりました。
何も考えなくていいんだ。
輝く音に包まれた言葉たちはそのまま身体にしゅんでゆく。
身体に溶け込んできた言葉たちがうわーっと胸の奥でのた打ち回って苦しくなるのは、音楽の力のせいだ。
悪いやっちゃで。
悪い芝居の悪い音楽。
音楽なんてなければよかったのに。


うわーなんかポエってる?
ポエった?
くっせー!
くっっせ!
くっっっせー!
でも、そんなくっせー語りも、全部音楽のせいだ。
そんで、お芝居の良さとかあんまり伝えられてない文章になっちゃってるけど、私は確かにあの眩い場所で、感動していました。
感動したってことだけを覚えてればいいんじゃないでしょうか。



山崎さんが「はじめて筆を持った時からバンドものの芝居だけは書きたくない」と書いていたくらいにはくさいロードムービー芝居です。




悪い芝居、劇団のキャッチコピ―は―

『ねえ、純粋愚直に爆発しよっ?』





悪い芝居、好きんなった!






大阪公演@HEP HALLは残り3ステです。
7/19(火)14:00 / 19:00
7/20(水)14:00
東京公演@赤坂RED/THEATER
7/26(火)19:00
7/27(水)19:00
7/28(木)14:00 / 19:00
7/29(金)19:00
7/30(土)13:00 / 18:00
7/31(日)13:00
http://waruishibai.jp/mr2/




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あんちゅ(NMB48石塚朱莉ちゃん:この公演で初めて知りました。というか公演終わってから知りました)はすっごくかわいかったし、彼女と中西柚貴さんのヒリヒリするお芝居に泣きました。
観終わってすぐ物販コーナーに行ってパンフと音源を買いました。
帰りの電車の中でずっとパンフのメロメロメンバーインタビューを読んでました。
登場人物たち視点でのがっつりした内容です。
写真いっぱいのインタビュー誌仕様でお芝居の後に読むといろんなことを回想できるし、メンバーへの想いが補強されます。
歌詞もあり。
じんわり浸ろう。
音源は帰ってきてPCに取り込んでウォークマンにも入れました。
今も音源を流しながらこれ書いてます。
素晴らしく「ライブ」な音源です。
劇中の音、グルーヴ感にシビれた方はmust buyだぞ☆





記事を書いているのはこんな人です。
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shiba-fu.hatenablog.com
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