東京に行かなくなった

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2019年も残るところあと8日、と今、カレンダーを見てちょっと驚き。
なんだか、今年は例年以上に日が過ぎていくのが速い。
それは毎日が充実しているからなのか、それとも時間に追われるように過ぎて行っているということなのか。
両方あるようにも思える。

ブログをやっていると、年末には「1年のふりかえり」をするのが常になってくるけれど、今年は、そういうこともしようとも思えない。
今年からGoogleカレンダーのタスク機能とリマインダー機能を使うようになったから、だいたい数日分のタスクを設定し、達成したらそれを消し込みしていくという作業を毎日行っている。
だから、毎日ふりかえりもしているということになる。
1年の中で「これをするぞ!」というような大きな目標も設定することはするけれど、それよりも毎日のタスク達成に意義を見出している感じ。
だから、1日が過ぎるのが速く感じるのかもしれない。


まぁ、それでも1年のふりかえりはしてみる。



いちばん大きな変化は「東京に行かなくなった」ことだろう。
意図的に行かなくなった。


ここ2、3年の間、生き急ぐように東京に通っていたのは、なんだったんだろうと思える。
主に観劇やライブのために通っていたので、まぁ、「恋をしていた」と言えば格好が良いのかな?

「この人の舞台が観たい」

と思って一度行ったら、

「次の出演作も観たい」

「そういえば私、あれも観たかったんだ」

「行きたい所には全部行っちゃえばいいよね」

「それ、今観ないと死ぬの?」

「ハイ、死にまーーーす!!」


タガが外れて毎週のように上京していた。
アレも観てる私。

コレは3回観に行った私。

だって関西では上演しないんだもん。

来年までは待ちきれない。

そんな自分をSNSやブログにアップするのは楽しい。



欲望という名の新幹線での往復は毎度あっという間だった反面、その速さの中でも確実に疲労が蓄積されていったし、何より万一の時の虎の子を除いた貯金がほぼ底をついた。
交通費にチケット代、時々役者さんへの贈り物。
そもそも月収20万円以下のひとり暮らしの身でこんな生活が続くはずがないのだ。


あなたも、君も大好きだけど、なんだか疲れちゃった・・・・・・。


東京には楽しいことが溢れている。
溢れ出る蜜を掬い味わう対価として預金残高をすり減らす、なんて蠱惑的だーーー!!!(蠱惑的だ、はカイジ風に叫ぼう)




東京に到着した時点で
「今回かかった費用はこれだけ。帰ったら日が変わる」
そんなことを思うようになってしまったら、案外あっさりと手を引くことができた。



私は私の収入内で生きることにした。

だからといって、楽しみの全てを捨てたわけでもない。
旅行費用はボーナスを宛にし過ぎず、できるだけ毎月の収入の中から積み立てる。
それで何とか1年過ごせてきた。


東京に行かなくなった分、私は映画を観るようになったし、語学の勉強にも時間を使えているし、カフェ巡りなんかもするようになった。
身を削るような刺激の替わりに得たものは、それなりに、ある。


欲を言えばもっと本を読む時間を取りたいし、語学以外にも勉強をしてみたい。
それはまた来年にめざしていったら良い。


来年は今年よりも静かに暮らしたい。
今の私が求めているのは、そんな感じなんだと思う。


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東京がヒリヒリと刺激的で疲れちゃうのに惹かれてしまっていたのは、雨宮さんの書くものが好きだったせいもあるのかなぁ。

東京を生きる

東京を生きる

  • 作者:雨宮 まみ
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2015/04/22
  • メディア: 単行本