おはようござい。
無一です。
去る7月11日、『嘉島まつり2016』に行ってきました。
「まつり」と銘打っているだけあって、幕開けから終演後まで「嘉島!」「嘉島!!」「嘉島ぁ!!!」の2時間強。
日本橋まで行ってよかったぁ/// と思えた公演でした。
以下、 心に残ったとこと、大衆演劇についてちょちょいっとかいつまんだ観劇メモです。
衣装などはうろ覚えだよ、ごめんなさい!!
嘉島典俊さん!!
ちょっと前に内野聖陽さん主演の大河ドラマ『風林火山』を見た時には「武田信玄の弟役の人」くらいの印象だったのですが、去年の秋と今年の春に上演されていたスーパー歌舞伎『ワンピース』でいっきに「嘉島さん!かっこいい!!!」と思うように。
海軍大将・赤犬の殺陣や、 フラッグの回し方のキレが際立って素敵でした!
嘉島さんプロフィール
6歳のとき、大衆演劇で初舞台を踏み、「チビ玉」の愛称で女形として人気を得る。1985年、中村扇雀丈(四代目藤十郎丈)に認められ、歌舞伎の世界に挑戦。その後フリーとなり、1988年、花柳流名取試験に合格。2004年、『三国館』名誉館長就任。
嘉島 典俊(かしま のりとし)とは - コトバンク
嘉島さん、おなかいっぱいいただきました
年に一度のお祭り公演というこの嘉島まつり。
今回は嘉島さんが子供の頃に育ち学んだ大衆演劇界より、愛京花さん、藤乃かなさんがゲスト出演され、
「これぞ痛快!」
「これぞ感動!」
「これぞ娯楽劇!」
チラシに掲載されていた -古典舞踊- 長唄 「五郎時致」 -人情芝居- 「春 雷」 の他、津軽三味線のソロ演奏、10曲以上もの舞踊ショーと見どころがこれでもかってほどに盛り込まれていました。
幕開けは 愛京花さん、藤乃かなさんとの踊り。
女形の嘉島さん・・・幼い時にはチビ玉(=チビっ子版坂東玉三郎)と呼ばれていたのも納得の美しさ。
そして、踊りの素晴らしさ。
それから、大衆演劇の舞踊ショーって1曲ごとに衣装や鬘を変えるんですよ!
美しい女形さんかと思えば、粋な江戸っこ、任侠の徒に、風車を吹く幼女(!)などなど・・・曲が終わって袖に引っ込んだと思ったら次の瞬間、全く違う扮装・役どころでぴゅっと登場するんだもの。
驚きとわくわくが止まらない!
ひと公演で何粒・何十粒も楽しませてくれる、お楽しみの椀子そば-これが大衆演劇の世界。
MCでは会場の半分から上手をウサギさんチーム、下手側をカメさんチームに分けてのコール&レスポンスも。
(嘉)ウサギさんチーム!!!
(ウ)嘉島ーーーーっ!!!
(嘉)カメさんチーム!!!
(カ)のりちゃ~~~ん!!!
ワタシ、カメさんチームだったんですけどちょっと「のりちゃん」は呼ぶの恥ずかしかったです。
さて、大衆演劇のもうひとつの魅力は、「お客さんとの距離の近さ」。
【握手、送り出し】
舞踊ショー中、嘉島さんが客席を歩いていくシーンがありました。
客席に下りた嘉島さんを待っているのはもちろん、お客さんからの握手のおねだり。
できるだけ多くの方との握手に応えて下さっていた嘉島さん。
運よく通路に近い席だったので私も手を伸ばして握手していただきました~。
私自身、まだ2度しか経験してませんが、大衆演劇の役者さんの握手ってなんだか特別な気がします。
軽くちょっと握る程度の握手じゃないの。
ほんとに握力感じるくらいしっかりシェイクハンドなんです。
この時の嘉島さんの握手も「 ぎゅ っ ! 」って、しっかり2秒はありましたね。
終演後の送り出しの時にもまた握手していただいちゃいました。
(送り出し・・・役者さんたちがみんなロビーに出揃ってのお見送り。この時に少しお話が出来るので、劇場を出る最後の瞬間までときめきが止まりません)
【大衆演劇的ファンサ】
また、今回のお席は、大衆演劇常連さんがお隣の席でした。
(私と同じくらいのお年の女性でしたが、声もタイミングも堂に入ってました)
常連さんになると、ショーやお芝居中に、歌舞伎と同じように役者さんに掛け声をかけていかれるんですが、役者さんはその掛け声に対してすかさずファンサービスをくださるんです。
視線を投げてくれたり、手を振ってくれたり指をさしてくれたり、掛け声をかけた人の席の近くに来てくれたり。
男性、女性問わず客席からたくさん掛け声がかかっていました。
お隣の方のおこぼれで私の方にも嘉島さんの視線、いただきました♡
(ほんの少し焦点は掛け声をかけた方寄りにズレてたけどそこは広い意味で「私の方」と解釈)
嘉島Jr.ちゃんたちもかわゆかった
佑太朗くん(7歳)と大祐くん(6歳)。
特に 子ども用の鬘ですらちょっと大きく感じられてしまう二人が踊る男女の恋模様 『夫婦坂』がとーってもかわゆかったです。
でも、舞台に二人だけ、オトナの力を借りずに最後まで踊り切りました。
ちっちゃくても、プロ!
将来が楽しみだなぁ。
いろんな嘉島さんをもっと観てみたい
私が素敵! って追いかけたくなる役者さんのタイプは「パワーに満ち溢れている方」。
それは、これでもかこれでもかってくらいサービス過剰な方、傍目にはちょっとクールに振る舞っているけれど実は作品や役に対してとても真摯に向き合って舞台に臨んでいるという方、いろいろです。
送り出しの時に初めてわかったんですが、嘉島さんって実はちょっと小柄な方なんです。
それを感じさせない充実したパワーが感じられた素敵な舞台でした!
来月に出演されるこの舞台もチケットを取っているので、今度はどんな嘉島さんで魅せていただけるのか今から楽しみです。
僕が脚本演出に専念する“新体制”になって初の会です。より深く、より壮大に、より面白く。法師と空…二つの作品を昼夜替えで上演。新しい“直也の会”をお届けします!
— 石橋直也 (@ishibashinaoya) 2016年7月9日
チケット発売中!https://t.co/ro9Yg9qafo pic.twitter.com/lxGBvsHJ3d
帰ってきてからやっぱり読みたくなって購入。
- 作者: 嘉島典俊
- 出版社/メーカー: 彩流社
- 発売日: 2004/07
- メディア: 単行本
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ワンピース歌舞伎で共演されていた中村隼人さんからのお花を発見♡
記事を書いているのはこんな人です。
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