歌舞伎座で藤娘扮装体験!“奇跡の1枚”撮ってもらえたからみんな見て~~~!

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おはようございます、今回もこんなタイトルで「またお前か」って思われちゃうのわかってるんですけど、今回ほんまにずっとやってみたかった変身写真の極み。
ブログに写真掲載OKと確認してきたので自慢させて!!



ちなみにこの歌舞伎扮装プランは来月で終了なので、やりたい人はお早めに! と私が勝手に宣伝します。
(私は松竹さんやスタジオアリスさんの関係者ではないんですけど!)


唐突に語りだしますけど、私はね、ずっと日本舞踊をしたかったんです。
中学卒業祝いに父親に連れて行ってもらったスーパー歌舞伎カグヤから歌舞伎にハマって、でも高校時代は演劇部だったんで、大学に行ったら日本舞踊の部活に入って踊りを始めてみたいなって思ってました。
ほら、日本舞踊ってなんか敷居が高いってゆーか周りにやってる子もいなかったし、個人で始めるのってハードル高いイメージあるじゃないですか。なので部活ってすごく入りやすい。(とか言いつつ小中学生の頃はモダンバレエやってたという矛盾)
いざ、大学入学後、部活見学に行こうとしたら大学案内には部活として掲載されてたのに廃部で部活が存在していなかった。
嘘やん?!
・・・あ、でも能楽部ってゆーのがあるわ。
どっちも和物やしな。
てゆーか、歌舞伎の松羽目物て能・狂言の曲目を原作にしてる演目があるしきっと結構近い世界やろ。
能楽部は~いろ!
超軽い気持ちで能楽部に入部しました。
・・・ちゃうくない? なんか和物は和物やけどちょっとちゃうくない?
おんなじような演目あるけど、まず型というか動きがちゃうわ。
衣裳も鬘も舞台構造も雰囲気もなんかいろいろちゃう~~~!
とか思いつつもそれはそれで楽しかったのでなんやかんやでお稽古始めてから来年の春で20年ですわ。
本物の能の装束を何度も着けさせていただけたし、面もかけて舞台にも立たせていただきました。
ものすごく貴重な体験しまくった大学時代でした(卒業公演の写真はプロフページに掲載してます)。
そうなるともう踊りの世界は「観に行くもの」で、自分がやるものではなくなりました。
平行して習えるものでもなし。
え、習っていいんかな?(ちなみに能・仕舞は踊るじゃなくて舞う、といいます)
あ~~~しな作って手の甲反らして着物の裾ひいて踊ってみたかったな~~~。
じゃあせめて時代劇の変身写真で憧れの赤姫姿撮ってこよ~~~って京都の太秦映画村に行ったんですけど、舞い上がって村内お散歩コースを選択してしまい肝心の赤い打ち掛けなしで撮影してて(お散歩中衣裳を汚さないよう打ち掛けは最初から着せてもらえない仕様)、お前何しに映画村行ったんやってお散歩を終えてから気づいたという。
暴れん坊将軍の愛馬と記念撮影できたからそれはそれでよい思い出になりました。
そんな感じでいつかは踊り(歌舞伎)の衣裳を着てみたいってずっと思ってたんです。
あと、白塗りもしてみたかった。
“化粧”って異世界へのスイッチだと思う。



この長年の夢を叶えられる場所が、東京、しかも歌舞伎座タワーにあると知った時の驚きと喜び!
www.kabuki-bito.jp
でもね~~~標準プランのお値段見ても正直二の足踏んでたんですよね~~~。


が、しかし。
その歌舞伎扮装体験プランが2017年10月20日で終了してしまう!!!


この機を逃したら次どこでできるのかわからへんぞ!!!


と、いうわけで。
7月の時点で思い切って予約を入れてました。
今まで数万円の価格見てブルってたけど、せっかくやるならスペシャルなプランでいっちゃろかい!!!
藤娘と道成寺とですごーく迷ったのですが、上京できる日とうまく予定を合わせられる8月の藤娘プランに決定。

歌舞伎座ギャラリー『藤娘』舞台で撮影できるスペシャルプラン
1日3名限定
・撮影料
・化粧・衣裳着付け
・かつら
・CDデータ(購入分と舞台上での撮影分)
・マイフォトコレクション
・ポストカードブック
・フォトブック
・待ち受け画像


以上の内容で税込92,664円也
ドーーーーーン!!!


松竹さん公認でかつらと衣裳、本物ですからね。
このお値段は妥当なんじゃないかな。
もう歌舞伎座のすぐ上で体験できるのも嬉しいからいいよ!
ボーナス出たとこやしどんとこいや!


・・・予約の電話した時は震えた・・・。



オプションのついていない通常プランや、メイクだけしてかつらは合成で撮影するプラン、お気軽時代扮装、普通のお着物でおでかけプランなどお手軽価格のプランがたくさん、数千円の価格帯からあるので詳細はスタジオアリス歌舞伎写真館さんのサイトをご覧ください。


撮影当日、歌舞伎座に到着。


地下のエレベーターから歌舞伎座タワーへ。
いざ、スタジオ入り!
この日は第二部の演目を観たかったので、開店直後の10時からの予約でした。



受付を済ませたら早速肌着に着替えて、まずはメイクルームへ移動。
自分の化粧をオフします。
BGMは藤娘がエンドレス再生されていて気分が高まりました。


羽二重で髪の毛をすっきりまとめます。
ウイッグじゃないからネットはかぶらないんだよー。
私は垂れ目なので、つり目にするために両こめかみをさらにテープで引き上げられました。
それから歌舞伎の化粧といえば! の鬢付け油が顔に塗られていきます。
おすもうさんの髷を整えるのに使う油が化粧下地ってすごいよね?
メイクさんが油(固形)を手にとって体温で溶かすように手のひらで練っていきます。
しっかり練って下さった油は、それでもべったり・・・肌に吸収されるというより油膜を張るという感覚でした。
においはしなかった(と思う)。
この油でしっかりガードされた肌の上に水で溶いた白粉を刷毛でひいてからスポンジでぽんぽんたたいていくと、白粉が肌になじみ、汗やこすれても落ちないお化粧ができるのです。
しかし、単に厚化粧というだけではない歌舞伎の化粧。
毎日してたら肌への負担ハンパないわ・・・。


顔を真っ白にしてから眉、アイライン、目尻に目張り(「猿之助さんみたいにして欲しいです!」とリクエスト!)を描いて、目の周りにピンク色を入れていきます。
顔だけでももう歌舞伎俳優さんだよ。



かつらをのせます。

扮装で何がいちばんしんどいかってこのかつらだと思います。
普段、観劇で着物を着慣れてる人でもかつらはつけないでしょ?
顔のきわでも締まる感ある+のせたかつらが落ちないように襟足のところで紐できゅっと固定するから、初めてつける人はちょっとしんどいかも。
(私は映画村でいちど体験してたから重さもしめつけ具合も想像の範疇内でした)


いよいよ着付け。
真っ赤な襦袢をつけて、裾のながい紫の着物にだらりの帯。
赤と紫と黒って、歌舞伎の基本色ですよね。
色合いがとっても素敵だなぁと思いながら身をゆだねる。
鏡の前で藤娘ができあがっていくどきどき感。
嬉しい瞬間!


着付けができあがったらまずはスタジオ内で撮影。
自分でこんなポーズがしてみたいというのがあれば指定できるそうですが(アリスさんのFaceBookには「玉三郎さんと同じポーズで撮りたい」とリクエストされた方のお写真が掲載されてます)、私はカメラマンさんおまかせで。
松竹さん公認のプランなので、厳しい研修を受けたカメラマンさんがポージングをばっちり教えてくださいます。


スタジオ内でのカットが終了後は、いよいよ歌舞伎座ギャラリーへ移動してロケ撮だよ!

歩いて移動するからギャラリーに入場してる人たちの注目の的(笑)
ギャラリー到着後、舞台には鳥屋からあがります。

シャリン! ていう揚幕の音がギャラリーに響いて一般のお客様のいる中、注目を浴びながら花道を歩いて行って撮影に臨めるんですよ~!
すごーい! たーのしーい!




※これはアプリでふんわり加工しました。ポーズ・表情含めてこれ(の元画像)がいちばん気に入ってます^^


藤娘といえば! の藤の房からお顔を覗かせるポーズのほか、たくさんのカットを撮っていただけました。



藤の絡んだ松は男性を、藤が女性を象徴しています。
藤の絡んだ松の大木の前に藤の枝を手にした藤の精が、意のままにならない男心を切なく嘆きつつ踊る「藤娘」。
大きな松と藤の舞台装置は六代目尾上菊五郎の演出で、体格のいい自分を少しでも小さく、可愛い娘に見せる為の工夫だっていうけどデカすぎひん?(笑)
てゆーか、150cmのウチってベストサイズ? ウェーイ!


たくさんのポーズをとりましたが、普通よりも幅の広い帯で身体を固定されて、裾を引きずる着物に重たいかつら。
これで舞台に「居る」だけでも大変。
さらに形よく踊る、というのは本当に体力勝負。
男の人の体力あっての美しさなんだなぁとしみじみ体験できました。



すべてのカット撮影後は「本日はこれぎり」ということで定式幕がひかれ、最初から最後まで役者さん気分を味わえる演出、本当に嬉しい。


再びスタジオに移動して化粧落とし。
しっかりメイクオフしてから自分の化粧をして着替えをして体験は終了です。



最後にアルバムにして残したいお写真を画面で見て選べます。
ロケ撮分はカメラマンさんが選定。
約2週間で、こんな感じで手元に届きます。


背景紙でのスタジオ撮影はこんな感じでアルバムにまとめてもらえます。



ずっとやりたかった体験写真ができたので私はとっても満足です!



約3時間の歌舞伎扮装体験。
歌舞伎の化粧と衣裳に興味ある方ならめっちゃ楽しいはずなので、オススメですよ~~~。





今週のお題「はてなブログ フォトコンテスト 2017夏」


今年体験した「変身写真」レポはこちらだよ。

mongolia.hatenablog.com

shiba-fu.hatenablog.com