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『歌で、殴れ。』/ フルコンタクト観てきた

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連休もカレンダー通り、今日で終わりの無一ですこんばんは。
連休中は2日間上京していて、その中でAGN@Enthenaプロデュース舞台「フルコンタクト!〜松風少年院・第七分院くすのき寮合唱団〜」@萬劇場 を観てきました。
fullcontact.enthena.net
前売り券先行発売時に1枚チケットは確保していたものの、公演直前の推しちゃんの「ハンカチ2枚用意してきて」ツイに釣られて1枚追加。
2回観てきたのですが、涙だけじゃなくて、笑いもあって、追加して正解だった。
正直あと何回か観たかった。
無論、公演DVDは予約済み。
今回は都合が合わなくて、とか、地方だから上京難しいのって方々のためにDVD通販もしてしいただけるといいなって思います。
よろしくお願いします。


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まだ国内に数少ない民間委託の少年矯正施設、
『松風少年院第七分院くすのき寮』。
そこでは9人の少年達が、将来への望みも無く、
ケンカや脱走、規律違反を繰り返す日々を送っていた。
地域住民からの苦情が絶えず
立ち退きの危機に窮した院長は、
少年達で合唱団を作り音楽祭に参加してイメージアップを図ろうと、
講師バンクに格闘技有段者の屈強な男性音楽講師を要請する。

しかし、約束の日に現れたのは、
若い女性音楽講師、宍戸美奏だった――

道を踏み外し、行き場も、未来への希望もなくした少年達――
心を開かない少年達に匙を投げ、
日々業務をこなすだけの職員達――
そんな『松風少年院第七分院くすのき寮』に、
ある秘密を抱えてやって来た美奏――。

彼らが歌を通してぶつかり合い、互いをさらけ出し、少しずつ歩み寄り、
『小さな、けれど途方もなく美しい奇跡』を起こすまでの『人生の敗者復活戦』の物語。
(公式サイトより)

主人公は9人の少年たちだけではない。
少年たちの家族や彼女。
少年院の職員たち。
そして、女性音楽講師の宍戸美奏。
それぞれに世間や、自分の中で折り合いをつけられずに諦め、負けてしまった過去がある。
そうやって人は生きていくんだ。
そうやって人は大人になっていくんだ。
くすぶった想いに蓋をして、日常の営みを覆いかぶせて。
闘わなければ、負けることはないから。


そのままでいいの?
蓋を開けることで、やっぱり傷ついてしまうことはある。
もういちど打ちのめされてしまって今度は立ち上がれなくなるかもしれない。
だけど、今この仲間が傍にいてくれるなら、自分の前にたちはだかることに拳をぶつけることができるんじゃないか。
フルコンタクト*1で打ち砕いて、新しい道を開けるんじゃないか。


少年たちに、これまで彼らが使ってきた暴力の拳の替わりに「歌」という拳を授けてくれた美奏。


この拳は「歌」には限らないよね。
観ている人それぞれに「歌」以外の何かが当てはまると思いました。


私の場合で言えば「文字」。
書きたい物語が、いくつかあったよ。
観劇後あの小さな劇場を後にして駅に向かう最中、時間が作れないって勝手に言い訳を作ったり、自分よりもうまくいってる人たちの活躍を目にして羨ましがっているばかりの今の自分の状況を思い起こしてまた泣きそうになっていました。
かつて、自分の中に輝いていた夢。
そのステージには自分よりもネームバリューや人生経験や技術・考察力のある人たちがわんさかいて、そんな人たちを知った途端に自分がみすぼらしい中身のない存在に思えてきて…いつの間にか夢に向かうことから目を逸らすようになっていました。
闘わなければ、負けることはないから。
このままでも生きていける。
私がやろうとしていることは無くちゃ死んでしまう類のものではないし。
でも、泣きながらフルコンタクトをキメた後のみんなの笑顔を見て、かつて自分が生み出そうとしていた子たちをやっぱり産みたいって気持ちがもういちど芽生えてきました。
書けるのがいつになるかは全然わからないし、また諦めてしまうかもしれない。
それもそれでいいのかもしれない。


『望まなくても、人生の敗者復活戦は何回でもやってくるんだよ。』
その時機を逃さないように、そしてそのチャンスを掴めたらフルコンタクトできるように少しずつ備えてみようか-
って思えたのでした。


そんな感じっ。



今回、パンフレットで役者さんに「合唱の思い出を教えてください」ってインタビューがありましたね。
「指3本分口を開けろ!」あるある~(笑)でもそんな開かんわ! 口の端切れるわ!
さて、思い出は私もあるで。 合唱っていうか、音楽の先生についての思い出やけど。


小学校時代、産休の先生の替わりに来てくださってた先生が昔バレエをしていたという先生で。
田舎の小学生女子たちはそんな都会なニオイのするバレエに興味津々で、連日昼休みになったら音楽室で先生を囲んでいろいろ教えてもらってたのね。
で、ある日張り切り過ぎちゃって昼休みが始まる前から音楽室に集まってたら、超コワイ体育の先生(男)にバレちゃって。
「音楽室に集まるのはいいが時間は守れ!」って整列させられて、ひとりずつ両手ビンタくらいました。
両手ビンタって往復ビンタやなくって、両手で一気にバッチ-ン☆て顔を挟まれるビンタやよ。
こんなんされたの今までの人生でこの時だけやけど、子どもってこんなんされても「やっべ~先生にやられちった~www」って割と平気。ネタにもなるし。
むしろ、この時いちばん痛かったのって、女子がひとりひとりバチコンされてく様子を眺めるしかなかった音楽の先生やん。
この日を境に音楽室でバレエ教室は自然解散になったけど、私は親にお願いしてバレエ教室に通わせてもらうようになりました。
中学卒業まで6年間続けたよ。


もうひとつは、中学校の音楽の先生(担任)。
ひと昔前はヤンキー校で、なんとなくその名残りのある中学校だったから女の先生もみんな元気やった。
気が強いけど話もちゃんと聞いてくれる担任の先生は男子もひと目おく存在で、クミコってお名前だったから「クミチョー」って呼ばれてた。
私も懐いて親よりもいろんな話してたし、交換日記もしてた。
その先生から進路選びの時に(何故か)「この高校って演劇部がいいらしいよ~」ってある学校を紹介されて、まんまと進学。
その後、高校演劇もしたし大学入ってからも劇団のお手伝いしたり、いったん離れてからも今は趣味で観劇してるし、なんだかんだで先生のひと言がすごい影響してるなって思う。




最後に。
登場人物たちがみんなみんないい奴ばっかりで、ひとりひとり好きだー!ってなったので以下ひと言ずつつらつら書きます!


橋本全一 as綾瀬京介
京ちゃんに会いたくて行きました。
ガタイもよくって美奏のことも最初は威嚇しちゃってた京ちゃん。でも、反面、少年院メンバーにはさりげない配慮・気遣いを自然にできるアニキ的な存在で。いや、だからこそ他の人たちにトガった態度をとっちゃうんだよね。
そんな京ちゃんがひまりちゃんへのフルコンタクト後に大泣きするシーンでは胸が締めつけられたし、同時に「本当に良かったね、良かったね」って思えました。
勝手な想像やけど、きっと、ひまりちゃんを突き放した日にもあんなには泣かなかったんやないかな?
君が君でありますようにって想いがちゃんと伝わったから、やっと自分への枷を外すことができたんだよね?
良かった、本当に良かった。
ブロマイド(個人セット)が2パターンあるとは思いませんでした。一瞬迷って思わず受付のおねいさんに「何が違うの?」って聞いてしまいましたが「ポーズが違います(キリッ」と言われたのでA/Bどっちも買いました。ノースリーブショット入れてくれてありがとうございました◎


宮澤もえみ as宍戸美奏
しんどかったよね美奏・・・。後半を知ってから市民ホールでのフルコンタクト回想したら胸がつまった。後半エピソードでの追い詰められた演技とのギャッブ。美奏は弱さとか怖れを知っているから強い。歌声の響きをいちばん体感できました。


後藤健流 as神谷大樹
先生のことをちゃん付けで呼んじゃうチャラさ(笑)でも、いったん気持ちを開いたらさ、いちばん力になってくれるんだよね大樹みたいな子って。そんな愛おしい男子でした、スキ◎
美奏が言う「心の中に小さな男の子がいる」って表現、よかったな。


小俣一生 as藤沢真守
「みんなと一緒にいたい」って気持ちがいちばん強い子だったね。終わりが見えちゃうからその終わりが来ないようにしたい気持ちってわかる。でも、その終わりはみんなによって「始まり」になるってわかって私もほんま嬉しかった。「マモ」って呼びたい。


山崎玲央 as白岡茉利
なんなんこのウシジマ君キャラみたいな人生!(泣く)でも中盤から院の中での幸せ見つけられてて和んだ。未来が見えた。プロボーズはちゃんとしてほしい。


宇敷浩志 as 備後智明
おにーちゃん大好きや。京ちゃんとはまた違うみんなのおにーちゃん。ピュアピュアで優しいだけやんこの子!ふにゃっとした笑顔、スキ!


杉山吹稀 as折原忍
一瞬やばいなコイツと思わせられるけど実は自分のやりたいこととか自分にとっての疑問に素直すぎる、結局イイ奴。友達になったらすごいおもろい奴やんね。土嚢の持ち上げ方がいちばんリアルやった。あれ、非力な奴がやりがちな持ち方。そんでいちばんしんどい持ち方(笑)そーゆーとこちゃんと忍って感じで笑った。


将 as目黒若葉
公演公式Twitterで見て「なんなんだこの子(の異常なカワユさ)は・・・??」って思ってて、生で見てもやっぱりカワユすぎた上に「・・・エッろ・・・!!」って思ってしまいましたごめんなさい!(ショタみ)なんやろう? 仕草か? 首ちょこっとかしげるような? あと、視線と口元。
こんな弟いたら全力で守らなって思っちゃいますよねおにーちゃん! 忍のこれまでの人生がこのルックスで悲しさ倍増でした。「純粋」なんだよね・・・。


榊原雄 as流山龍司
ばんばん体育会系なテンションがスキでした。田舎のヤンキーこんな子ばっかやしね。
パンフインタビューの好きなシーンが「冒頭の点呼シーン」ってわかる。団体行動って連帯感深まるよね!


仲野りく as小岩仁
姫~♡ 私、あんな高音出せないから素直にすごいって思った。みんなに愛されてるが故の姫キャラ良かった。あと、伴奏できる男子っていい! 小学校の合唱コンクールの時に野球部の先輩が伴奏弾いてくれてマジ惚れたもん。いつかりくくんの演奏聴いてみたいです。


横川ユカ as望月ひまり
大切な存在である京ちゃんに言ってしまったこと・・・女ならというか当事者なら仕方ない事だよね。だから京ちゃんが自分からひまりちゃんに距離を取ってしまっている時間が見ててつらかった。怒りや後悔、罪悪感と葛藤をぜんぶ自分の中に取り込んだ上でひまりちゃんが手紙に込めた気持ちに泣いた。


葛城あさみ as岡本彩羽
わりとすぐのキャラ豹変、おいしかったな~。院長へのファッキンポーズもあんなバンドやってたからか(笑) かわいい女の子 / 食べる子スキやからTwitterで見る「ぷに」ちゃんにも興味ありやったんだけど肉フェス投票間に合わんかった! ごめんね!


中野由紀子 as杉田さくら
フルコンでいちばん共感できた子だったかも、さくらちゃん。いつもおどおどした感じで言いたいこともあまり言えなくて。でも、そんなさくらちゃんが震えながら「お母さんが嫌いでもいいじゃない!」って叫ぶシーンは響きました。


村上史高 as藤間拓哉
全ちゃんと同じ事務所の子。92年生まれってことは・・・25歳?!(なんかすごい落ち着いて見えた!でも「座組み」も「場当たり」もつい最近覚えた言葉ってツイ見てなんかニヤニヤしてしまった)彩羽先生へのあの視線とかさぁ。「アツいお兄さん」的存在感(&時々ナメられてる感じも)すごいあったよー。


石井匡人 as富岡雄二
頭カタい親父め~~~って富岡さんが院長に意見するようになったりラストの方ではみんなのおやっさんみたいな感じになっていくのがスキでした。「ここはシェアハウスか!!!」ワロタwww


和田緑郎 as楠正史郎
コメディタッチな立ち振る舞い、セリフに和みました。りくくん鷹松くんと3人で鯉のぼりやってたオフショット好きです。言い出しっぺが緑郎さんてのがまた良き。


七海映子 as杉田あやめ
「こんな不良に近づいちゃいけません!」って本人たち目の前にしてさくらちゃんに言っちゃうあやめさんの気持ちもね、わかるんだよー。見ててイラっとくるけどそんな保護者感しっかり伝わってました。最後にはみんなの良さわかってくれたもんね。あやめさんは煮物得意そう。


中津川恵那 as白岡和歌子
うわ~~~~大阪出身なんですね!!!わかる・・・。そして鷹松くんから「恵那ちゃん」て呼ばれてるのかわいい。しかしまぁおかんの二面性…おかんの半生を知りたいよ・・・。


緑川睦 as天王寺咲人
こっっっわ!!!キモっ!!!(褒めてる)そして哀しくて淋しい。全身で嘘ついてまで美奏を取り戻したいっていう強い気持ちが痛い。一体どんなことがあってああなってしまったんやろうって思ったよね。パンフインタビューの合唱の思い出も悲しかった。


鷹松宏一 as伊勢原虎之助
ちょっとおバカなヤンキーちゃん虎ちゃん、大好き!!! いつもみんなを笑わせて和ませてくれて、それでいて大切な時にはちゃんと傍にいてくれる。彼氏にしたい子No.1!(京ちゃんも大好きやけど!どーでもいいけど京ちゃんはむっつりっぽいなw)天王寺が帰ってきたってわかった時に美奏に言ってくれた「ごめん、ぶっ殺しときゃよかった」にもきゅんときた。 あと、「落ち込んだ時はあったかくてまるいもの食えよ!」って真理やと思う! 弱ってる時にはおっぱい触るといい的なことですよね? あと今更ながらスタ☆コン観たくなった。映画CAGEも観に行きたいです^q^


瀬戸祐介 as日々木奏多
もうこのお話に出てくる子たちはみんなピュアすぎる。姉ちゃんから大切に大切に思われてきたんだなって滲み出てましたよね奏多の存在全てから。だから「救い」に頼りきっちゃいけないって美奏はずっと会いに行けなかったんやろうし。そしてそんな子やから虎ちゃんとも友達なんやろし。美奏も奏多もこれから幸せになっていってほしい。


脚本の蛭田直美さん。
私が観に行った日、ちょうど斜め後ろに座られていました。
上演中、小さく笑ったりリアクションしたりしてる様子が伝わってきて。
私にとってそれが嫌だったとかいうことではなく、それだけこの作品を大事に愛おしく想って観ておられるんだなぁっていうのが伝わってきて、なんか良かったなぁって。
観劇のきっかけは私の好きな俳優さんが出演するからということでしたが、『フルコンタクト』という作品に出逢えて本当に良かったと思っています。
早くも2017年の思い出です。
ありがとうございました。






記事を書いているのはこんな人です。

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