ネガティブ過ぎて逆にポジティブになっとーとです。(『ネガティブに生きる』感想)

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ヒロシさんの『ネガティブに生きる。~ヒロシの自虐的幸福論』を読みました。

ネガティブに生きる。~ヒロシの自虐的幸福論

ネガティブに生きる。~ヒロシの自虐的幸福論



なんで今頃ヒロシやねん? って思われるでしょうけど、私、ヒロシさんのこと割と頻繁に思い出してますよ。
朝の連ドラ『あまちゃん』で、小池徹平ちゃんがヒロシさんネタをしていたのを見て以来、『キンキーブーツ』を観に行っても『キャバレー』を観に行っても、そして今『DEATH NOTE』のポスター見てもヒロシさんの顔が浮かんできて完全に徹平ちゃん=ヒロシ脳になってる。
今年はじめの舞台『私のホストちゃん』で私の推しちゃんが冒頭でダンスする時にほぼ金髪+漫才師スーツだったからはからずもヒロシさん連想しちゃったし。
ちなみにTwitterもフォローしてます。
お店にもいつか行ってみたいです。
www.hiroshino-omise.com
「お店の売り上げをあげる為のヒロシお誕生日会Inヒロシのお店」開催! って、こんなノリ大好きです。


さて、この本の事を知ったのはネット上でこの本を紹介している記事を読んだのがきっかけなんですがすぐamazonで検索しましたよね。


まず、カバーの「無理に元気じゃなくていい」って言葉がいいですよ。
この本の全てを表しています。
本書の内容はこんな感じ。

第1章 劣等感との付き合い方
第2章 モテない男の恋愛論
第3章 働くのがいやな人へ
第4章 がんばれないときもある
第5章 ネガティブでもいい
人見知り対談 蛭子能収×ヒロシ-日本の孤独を引き受けた2人-


もう徹頭徹尾「そこまで考える?」ってくらいひたすらネガティブ思考の自虐エッセイ。
だけど、これがなかなか共感できることばかりで読んでいるうちに「わかるわ…」と心にしゅんできます。
たぶんね、私も基本「なんであの人は毎日あんなに楽しそうなのに私はいまいちうまくいかないんだろう…?」とか「私が突き抜けてぱっとしないのは頑張りきれてないからなんだ…」とか自分自身を卑屈な目線で見てしまっているからヒロシさんのネガティブな言葉に共感してしまうんだと思うんです。


だからと言ってネガティブなことばっかりに共感して気分が沈む本ではないところが芸人さんの本。
もうね、ネガティブすぎて逆にポジティブな思考・提案が聞こえてくるのです!


人は無責任に意見してきます。時には耳を傾けることも必要でしょうが、僕は常に自分の人生は自分で決めたいと思っています。
(「はじめに」より)


一発屋と呼ばれ続けるヒロシさんに「こうした方が売れるんじゃないの?」とアドバイスをくれる人はたくさんいます。
それでも、ヒロシさんは自分の意志で現状を貫き結果まだ生き残っています。
最終的に自分を保つためには他人に意見に左右されすぎないことが大切なのです。


大人になればいろんな制約が出てきます。理不尽な扱いをされてもぐっと我慢しなければならないことだらけ。どうせロクでもない社会人生活が待っているのだから、学生時代は好き勝手やったほうが得だと今は思います。意外と好き勝手やった子どものほうが、権力を持つ会社や立場にいることが多いとすら、ネガティブな僕は感じます。
(大人になって好きなことをやればいい」はウソ。より)


うん。
私も子どもの頃は「こういう事、うちの親は好まないから…」って勝手に自分をセーブしてやってこなかったことが多々ある。
アルバイトもすればよかったし、ライブを見に東京にホイホイ出掛けたらよかったし、劇団のオーディションも受けるだけ受けたら良かった。
今でもできることもあればできないこともある。


「あわよくば」では、一応成功のための種は撒きます。種は何種類か同時に撒きます。1つに集中させるより成功の確率が上がります。
ただ、いけないことは「なんの種も撒かないこと」です。
(「あわよくば」の精神で。より)

そうだよねー。
例えば今の私が「いいな~」と羨む、読者数をたくさん持つあこがれのはてなブロガーさんたちはブログだけじゃなく、Twitterやnoteでも発信したり寄稿先があったり、その場所でどんどんと種を撒いている! というか開墾している!
そういうフロンティア精神みたいなものは絶えず持っていないとなって思います。
ただ…

夢を叶えたとて、決して想像しているほど素晴らしい世界などないのです。今おかれている状況に納得して、それなりにがんばってみるのも1つの生き方だと思います。(売れれば、「絶対的な幸せ」が待っていると思っていた。)


もっといろんな人に向けて発信したい~と思っても実働が伴わない時もある・・・。
気持ちが挫けてしまうことの方が多い。
そんな時は自分を追い込んだり、勝手な嫉妬で自分の心を蝕むより今できることを着実にこなしていくことが自分尺度の幸せを見出す第一歩になるのではないでしょうか。

確かに大勢の人がいると華やかです。ですが、僕はとても寂しさを感じました。そして、大勢の中で感じる寂しさが、一番寂しいことに気づきました。
(略)
ひとりでも楽しいことはいくらでもありますし、楽しさは人それぞれなんだと思います。
(ひとりは恥ずかしいことじゃない。より)


私も基本、会社以外の時間はひとりで過ごしています。
観劇も映画も旅行も食事もお買い物もひとりで行きます。
最近ではひとりで行動していても、SNSに投稿・リプの応答をしていればリアルではないけれど他人と交流できる「弱いつながり」を持つことが可能です。
ひとりの方がリラックスできるのに、無理に誰かと一緒にいることはないなと思います。
ひとりでいることができる人たちが繋がれる場所が今後増えて行くのではないかと想像しているのですが、ちょっと話が逸れていますね。



巻末には、そんなひとりでいることを好むゴーイングマイウェイおじさん・蛭子能収さんとの「ひとりぼっち対談」も収録されています。
二人とも、「他人のことがどれだけ羨ましくても自分は自分の尺度で生きて行かなければならないし、それでいいじゃない」「一生辛い状態が続くなんてことはないんだからしんどくなったら逃げても大丈夫なんですよ」というゆるやかだけどブレない一本線を持っていて、私もそうでありたいなあと憧れるとです・・・。



夜、寝る前とかにぺらぺら~っと読んで気持ちをやわらげることができる本。
明日起きても自分は自分。
ネガティブでも生きて行こう。



以前、蛭子さんの本を読んだ時の感想です▼
shiba-fu.hatenablog.com



記事を書いているのはこんな人です。

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