好きなことに対しての巧い下手に一喜一憂するより、好きなことを通じてできた出会いって楽しかったなーと回想する方が、なんだかとってもいい心持ちがする。
そんなことを、瀬戸内を後にしたしおかぜ1号の中ではっきりと考えていた。
#旅と写真と文章と
「旅しゃぶ」という略称で親しまれるこのコミュニティに参加して、3ヶ月。
シーズンが終わる直前に企画された「夏旅inせとうち企画」に、私も参加した。
参加人数は総勢17名!
関東からの参加者が圧倒的に多かった。
どこの地方に行くか?(もちろん海外も候補地に含まれていた)から始まって、場所・宿泊地・その他行きたいところや体験したいことを含め、全てSlack上でどんどんと決まっていく。
元々、旅好きが集まるコミュニティなだけにそのスピード感たるや驚くばかりだった。
宿泊・レンタカーその他の体験もろもろ全部込みの料金も事前に提示されて、決済もオンライン通販システムを利用して当日までに完了できたし(ここすごく大事)!
話がちょっと逸れるが、私自身、数日前にやっとLINE Payをインストールして使ってみたところなのだけれど、こういうオンライン上でできることって、やってみたらすごく便利なんだよね。
手数料とかも省けるし。
使わず嫌いしてる場合やないな。
そういう意味では、今回初めて参加したオンライン上でのコミュニティというのも「アリ」だなぁと感じた。
どこに住んでいても、PC・タブレット・スマホ等デバイスを問わず、メンバー(クルー)とやり取りができるし、また、スレッド上の会話に入らなくてもやり取りを眺めていられる。
さて、そのコミュニティで利用されるツール・Slack上には「#旅しゃぶ更新部」というスレッドがあり、note記事の更新報告があがるので、そこから記事を読みに行ったり、各個人のTwitterやインスタアカウントでクルーの写真や文章を見ることができる。
毎日ディスプレイ越しにみんなの写真と文章、それから「今はこの国にいるよ」「あの国に行ってきたよ」というような近況を見て、正直、とっても羨ましかった。
こういう撮り方するんだ。
こんな色で撮る(加工)するんだ。
自分には思いつかへんし、できひんなーーーー。
こういう語り口があるんだ。
こんな文章が「読まれる文章」なんだ。
自分、まだまだ思いと精度が足りひんのやな。
良い刺激をもらつつも、ほんの少しの羨望意識と自分を卑下する意識がひっそりと芽吹いて、確実に根を張っていっていた。
せとうち旅では何かを得て帰路につけるようにしたい。
しなければ。
せとうち企画に参加を決めた時は、そんな変な気負いがあったのも確かだ。
けれど、そんな気持ちは岡山駅に到着する数分前にはすっかり吹き飛び、忘却の彼方だった。
Slack上で始まる合流確認のやり取り、実際に出会えて始まるちょっとぎこちない自己紹介、目的地に着いてから思い思いにシャッターを切るメンバーのときめき度MAXの表情、空腹の末にたどり着いたうどん屋さんで出てきた大ボリュームの天ぷらうどんへの感動。
海際のDENIM HOSTEL floatでのSUP(私は見守り組)。
藍染体験。
ふだん、銭湯へ行く時に使っている布バッグを染めた。
ドラマ『トッケビ』でキム・シンがチ・ウンタクに花束を渡す場所に似てる~~~!と、韓国好きのメンバーとはしゃいだ波止場(に似た場所)。
波の音を背にしながらのバーベキュー。
写真をいっぱい撮ろう!
他のメンバーから何か学びたい!
ということを忘れて、メンバーと過ごす時間を大切に感じ、楽しんでいる自分がいた。
でも、そんなのはあたり前のことなんだ。
あたり前のことがあった上で、お気に入りの写真になるショットが撮れたり、手応えのある文章が書けるんだ。
必要以上にこじれて凝り固まっていた気持ちは、静かに繰り返される波の音と、マスカットビールの甘い香りと、次々に提供される肉と野菜の旨みによってのんのんとほぐされていく。
恍惚の中、うっかりすると眠りに落ちていきそうになる意識の中で私は、圧倒的感謝の気持ちに包まれていた。
こんな素敵な旅を企画して、連れて来てくれてありがとう。
旅先でこんな素敵な体験をさせてくれてありがとう。
おいしいご飯ありがとう。
この期のメンバーだからできた旅、ありがとう。
結果、すっかり気分の良くなった私はバーベキューの途中で早々に失礼して寝床に入ることになったのだった。
後からTwitterに流れてきた写真を見ると花火もやっていたみたい。
夏の終わりに「ああ、行けて良かったなあ」と楽しく追憶できる旅ができて本当に良かったし、帰ったら早く、撮った写真を見返したい!
旅と写真と文章を楽しむ根っこの部分を思い出させてくれた「旅しゃぶSummer」、ありがとう。
と、ここまでが帰京までに書いたもの。
瀬戸内を後にしてから3日が経過。
旅しゃぶSummerも9月を持って終了。
それでもSlackを覗きに行けば船長はじめクルーたちの会話は続いているし、これまでにアップされた文章講座や写真、その他の投稿を見返すこともできる。
旅自体はひと段落したけれど、ふと思い立って戻ることのできる場所として存在している。
広大なインターネットの海の中で、こんな場所を発見することができたのは本当に幸運だった。
普段から何かと気持ちが揺らぎやすい私は、きっとこれからもあっちへ行ったりこっちへ向かったり、当てどない航海を続けていくことと思う。
そんな中で航路を見失っちゃった!どうしよう~~~という時は、2019年夏の航海を思い出そう。
今回のせとうち旅、これまでのSlackは私の“北極星”だ。
旅しゃぶAutumnは10月からスタート。
今後、「冒険に出てみたいけれど、仲間が欲しいなぁ」という方はいちどここを覗きに行くといいと思う。
私自身は、旅・写・文の中で「文」のスキルアップをめざしたいなって再確認したから、秋~冬はライティングセミナーに行ってみることにした!
ちょっと背伸びしての武者修行だからHPが残りわずかになってしまったら、Summerクルーに絡みに行くかもしれない。
その時はちょっとだけお話を聞いてほしい。
これからもよろしくお願いします(笑)
今回は「人」も撮れて楽しかったー!