1月3日、新橋演舞場で壽新春大歌舞伎初日を観てきました。
演舞場到着。
— 無一🐍みのぼん配布中🐍 (@sweetbean_tw) 2017年1月3日
襲名披露弁当買ってイヤホンガイド借りたよー。 pic.twitter.com/biisvgXxER
「市川右近改め三代目市川右團次襲名披露、二代目市川右近初舞台」というおめでたい公演。
お祝いの舞台ということで奮発して花道横のお席で♡
襲名の緞帳は右團次さんの母校・慶応大学の三田会から。
襲名記念のお弁当には右近ちゃんの好物・から揚げと右團次さんの力の源・ローストビーフ入り。
右團次さんは40年余をともにした市川右近のお名前を改め、屋号も澤瀉屋から髙嶋屋に変わるので、紋も三升に右の字が入ったものに。
昼の部の通し狂言『雙生隅田川(ふたごすみだがわ)』の大詰、琵琶湖鯉つかみの場での殺陣では、中央に軍介(右團次さん)、棒をもって捕えようとする捕り手が軍介を二重に取り囲む、三升の紋をかたどって見得をきめる場面があってアガりました!
そして、お父さんの名前を継いで新・右近となったタケルくん。
三代目の猿之助さんが哲学者・梅原猛さんと創りあげ、澤瀉屋が育てあげてきた新しい歌舞伎『スーパー歌舞伎ヤマトタケル』にちなんだお名前。
その子がいよいよ本格的に歌舞伎の世界に入っていく。
そんな歴史を思いながら観たらしんみりしちゃう・・・と構えて行ったのですが、舞台でお芝居する右近ちゃんを観たらもう「か・・・かんわいいいいいいい!!!」という思いしか出てこなかった!
周りでお芝居する方々も表情が柔らかかったような。
そんな中、『雙生隅田川』でふてぶてしく梅若丸(右近ちゃん)を苛める景逸役の猿弥さんが憎たらしかった!
でも、筋書の上演記録を見ると昭和51年の上演時にはその猿弥さんが梅若丸をされてたって!
これも歴史だなぁ~(笑)
タイトルに「ふたご」とあるように梅若丸・松若丸の双子を右近ちゃんが演じます。
さて、今回はイヤホンガイドを利用していたのですが「『雙生隅田川』は三代目猿之助が土佐・絵金の絵にインスピレーションを受け・・・」と、解説の中で絵金さんのお名前を聞いてとっても嬉しかった!
絵金さんは幕末~明治に生きた絵師。
元は狩野派で御用絵師まで勤めましたが贋作事件に巻き込まれ、高知城下所払いに。
以降の足どりは不明なところが多いのですが最終的に赤岡に定住。
酒蔵をアトリエにたくさんの絵を描きました。
絵金さんの使う鮮やかな血の赤色が魔除けになると、とても人気だったそう。
私もダイナミックな絵金さんの絵が大好きです。
以前に『極彩の闇 絵金』掲載の絵金年譜を見て「ただいま復活上演中。256年ぶりに猿之助。絵金の絵がきっかけ」という三代目の記事が昭和51年10月12日の高知新聞に掲載されていたのは知っていたので「あ!あの絵か!」と帰宅後すぐに調べました。
「双生隅田川 人買惣太自害」は絵金蔵サイトで見ることができます。
www.ekingura.com
毎年夏に開催されている絵金祭り。
私は2010年にこのお祭りの時に展示される屏風絵を見てきました。
こんな任侠映画に出てきそうな渋メンがひょいっと歩いている土佐・・・スキだ!
夜の絵金祭りはとっても雰囲気があるんだよ。
蝋燭の灯りに照らされて、絵金さんの絵の本当の凄味が露わに・・・。
これは生で見るべき絵。
2014年にも絵金蔵再訪。
また行きたいなあ。
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