気分は銭湯

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https://www.pakutaso.com/20111005275post-695.html

昭和時代に住んでいる。
(もっと昔に建てられたという噂もあるアパートメントに、私は住んでいる)
夜、ふと、視界の隅のカーテンが揺れているなという時があればそれは心霊的なナニカではなく隙間風である。
風の強い日にはドアから小さな落ち葉も吹き込んでくる。
「住環境的に厳しいので雰囲気重視で入居した人はすぐ出て行きますね」と、内見時に不動産屋さんから言われた通りのことはある。
レトロ物件・廃墟空き垂涎もののこの建物はそれ自体が古すぎて、エアコンの室外機を取りつけられる強度がないのは素人目でもわかるし、何より工事が面倒くさいので暖房器具は小型の電気ストーブと、布団の中に敷く電気毛布で乗り切っている。


ほんの少し昔まではエアコンやファンヒーターなんて物はなかったのだから大丈夫なはずなのだ。
「昔」の気持ちに思いを馳せるのも悪くないと思っている。
去年までは歩ける寝袋も活用していたが、手元がかなりだぶついて邪魔なので今年はまだ使っていない。
shiba-fu.hatenablog.com


しかし、そうは言っても身体は正直で、冷えるものは冷える。
朝イチでコーヒーを飲もうものならじんわりと胃の腑に沁み渡るあたたかさの対価として、利尿作用と冷えにより1時間にいちどは部屋外にある共同トイレに出掛ける羽目に陥る。
ああ、一時的なものではなくちょっとまとまった時間身体をじっくりあたためたい。


そんな時にはお風呂が一番。
代謝をよくするためにも湯船に浸かってじんわり汗をかくくらい入った方がいい。
LUSHのバスボムを週にいちどは入れてガーリーな気分に浸りたいし、意識してやっている鎖骨リンパマッサージ(肩こり解消・小顔・デコルテ美化等々いろんなことに効く)も湯船に浸かってやったらより効果がありそう。
読書なんか最&高。
しかし、そこは住環境厳しきレトロアパートメント。
各部屋にも共同のものとしてもお風呂もとい湯船など存在はしない。
後から取り付けられた共同のコイン式シャワー室があるのみである。


と、いうわけで。
私の救世主はまちの銭湯。

自転車で片道5~6分はかかるので往復中にも身体は少し冷えるものの、430円で好きなだけゆっくりと、広々とした空間の中で暖かい湯の中に入れるということがなんて贅沢で幸せなことかと、薬草湯と温度高めの湯船を行き来しながら痛感する。
物理的にも冷えた手足の先っちょがじんじんと痛い。
「あだだだだだ」とかじかむ指先をぐっぱーぐっぱーほぐしていくと身体だけじゃなく、日常の中でゴリゴリに冷えて固まりそうになってる心もほぐれていく気がする。
毎日超ハッピースーパーハッピーノリノリな人はともかく少なからず私は、SNSに流れてくる情報への羨望感とか、満たされない承認欲とか物欲とかを持て余してるし、毎日後ろの席の課長からダダ漏れてくる愚痴を聞いているうちにそれが伝染して自分自身も汚い言葉を吐いて自己嫌悪に陥ってるし、常にあれもせなこれもせなって勝手に自分を追いつめてる感じがするし、日々マイナス要素が蓄積されているのを自覚している。
そういう引き抜き間違った刺繍糸みたいにぐちゃぐちゃに絡み合った、あったかくないモノを、銭湯は、玄関を開けて番頭さんに挨拶をするところから少しずつほどいていってくれる。

風呂は命の洗濯でもあるからね。
浮世の憂さをお湯に流して 湯船の中でメディテーション て歌もありますよ。
週に最低一度は、ちゃんと湯船にたっぷり浸かりたいものだよね。


ちなみに銭湯へはマイ洗面器持参派。

ケロリン湯桶 関西向B 浅型

ケロリン湯桶 関西向B 浅型



家にお風呂がある人も、たまには遠足気分でまちの銭湯に出かけてみると楽しいと思う。
普段知らない人とひとこと挨拶を交わすだけで表情はほぐれ、いろんな形の裸を眺めて来し方行く末を思い、心身共にあたたまる。
帰ったらそのあたたかさのまま布団に潜り込んで寝てしまおう。
お昼寝でもいい。



これが私の、今いちばん冷えから遠ざかる方法。


京都にいるなら・来たなら行ってみたい銭湯


funaokaonsen.net

通称インコ銭湯
www.kyo1010.com


www.kyo1010.com





今週のお題「冬の寒さ対策」


記事を書いているのはこんな人です。
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