こんにちは、無一です。
連休もあっという間に終わってしまい、また今週も月曜日から開始だなぁと憂鬱ではございますが、新年度に入ってから会社の就業時刻が30分早まりまして、バスと電車の乗継が本当にスムーズにいけば今までよりも45分くらい早く帰宅できるのも可能になることがわかったんですね!
早く帰宅できた日にゃあ、筋トレは日課としてやるとして映画の1本も見たくなるってものです。
そこで思い出したのが少し前にTwitterでちょこちょこ流れてきていた「 #観た映画も人間性に影響するかもしれないのであなた人生のベスト10を教えて 」というタグ。
ベスト10に絞るというのも難しいし、改めて考えてみるとなかなか思いつかない。
で、「いま、もういちど観るならコレだな」っていう映画が浮かんできたので、そんな10本を紹介したいとおもいます。
順番もつけずらいので年代順に。
紹介文もざくっとで。
と、いい加減ですが気になったら是非観てみてほしいな!
ツィゴイネルワイゼン 1980年 鈴木清順
- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
- 発売日: 2001/09/21
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という、この映画で清順監督を知りました。京都市内の小さな会館で監督の特集がされていて、それを観に行ったような記憶があります。
“浪漫三部作”の1作目。
1度目に観た時にはストーリーは漠然としか理解できませんでしたが(何度観ても完璧に解釈などはできないのですが)どんどんと繰り広げられる妖しくも美しいイメージが強烈で、かつ、魅了されたものでした。
女の股から真っ赤な蟹が這い出てくるシーンとか、男の眼球についているごみを女が舌で舐めとるシーンとか…。そして着物で長髪髭もじゃの原田芳雄。
だいたいこういうのにエロスを感じるならストーリーがわからなくても全然楽しめます。
インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 1984年 スティーヴン・スピルバーグ
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2008/06/06
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とにかく、次に何が出てくるんだ? っていうドキドキ・スリル感が楽しかったのと同時に「インディってなんてカッコいいんだろう!」というおじ萌えの始まりはここらへんだったのかもしれないな、と。
とか言いつつ、この映画でいちばん印象的なのは間違いなく「猿の脳みそ」だよね!
脳みそ食べる文化(?)なんて、この映画観なければ知らずに済んだっての!
macaro-ni.jp
タンポポ 1985年 伊丹十三
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2011/11/25
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断片的にしか観ていなかったにも関わらず、役所広司さん演じる白スーツの男が食について語るサブストーリーがめちゃくちゃ印象的。というか、本編のラーメン物語よりも役所さんのシーンが頭にこびりついて離れない(笑)
子どもながらに「これは昼間おばあちゃんちで観ていいものじゃない…」とかなり気まずかった。
海女の少女が生牡蠣の殻で切ってしまった役所広司の唇の血を舐めとる成人男性×少女属性が展開されたかと思えば、セクシーな愛人との生卵を使ったキスシーンが延々続いたりとか。
生卵をより分け黄身だけにして、口にする男。割れないように慎重に女の口に移し、今度は女が男の口へ。だんだんと弾んでくる息遣い。何度か行き来した黄身を、最後は耐え切れなくなった女が潰して口から溢れさせる・・・。
この生卵キスはもはやレジェンドだと思っているのですが! 共感してくれる奴はいねが~~~?(2013年公開の井口昇監督の『デッド寿司』では女将さんが愛人に「日本人が好むと言われるアレがしたいの」とせがむというオマージュも)
このキスを知らない日本人はとりあえず観ておいていい映画だと思っています。
夢 1990年 黒澤明
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2013/06/26
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アイテムとしての狐面が好きなのは「日照り雨」の影響。
また、各エピソードの前に「こんな夢を見た」という文字が表示されるんですが、高校時代、演劇大会に出場するため部員で作ったオリジナル脚本(ごの映画に影響を受けていたのでもちろんオムニバス形式)の各話冒頭で登場人物に「たとえばこんな夢を見ました」と言わせたりしてました。
とにかく夢の中の風景が印象的な映画。
「桃畑」も一面の桃畑と等身大のお雛様勢揃いのシーンがインパクトあり。
在りし日の日本と、これから連想されるSF的な日本と、どちらも見れて興味深い。
「桃畑」についてはこれも聴いてみると面白いよ。
stillichimiyaミニアルバム「天照一宮」収録曲『桃畑』
はるか、ノスタルジィ 1993年 大林 宣彦
- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
- 発売日: 2001/05/25
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現実とファンタジーの世界の境目がとても曖昧な世界観が心地よくて、そういう雰囲気を真似したかったんですよね。
主人公は、中年男性。しかも、中年男性と少女が出逢って恋に落ちるというような小説を書いている人。そんな彼がとあるきっかけで生まれ故郷の小樽を訪れ、はるかという少女に出逢う。
もうひとり、少年の頃の主人公も姿を現し、物語は主人公の痛ましい記憶を呼び起こしていく・・・。
この記事まとめるのにwikiたら93年公開って知ってえらく驚いた。なんか、昭和に作られた作品だとばかり思っていたのです。それくらい画面から感じられるものがノスタルジックでした。そういう感覚を欲してたのかなあ。どういう感覚や?って、観たらわかるさ。
天使の涙 1995年 ウォン・カーウァイ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2014/11/28
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レオン・カーフェイやレスリー・チャン、金城武が好きだった頃TSUTAYAでたくさん借りてきて観てました。
その中でもカラフルポップな色彩と気怠い雰囲気(とりあえず言葉が気怠げ!「ウェイ?」って電話に出るの、あれやってみたい)、なんか独特なカメラワークが強い印象に残るウォン・カーウァイ作品はすごくおしゃれな香港映画でした。
日本で欧米でもない、アジアンなおしゃれ感覚に初めて触れて、憧れたなあ。
シャブ極道 1996年 細野辰興
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/09/27
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役所広司さんをメインで観てた中で特に強烈だったのがこの作品。
役所さんておもしろCMおじさん、頑固だけど実はいい人、真面目で不器用おじさん、理想の上官、色気滲み出る中年あたりがイメージ強いかもやけど、先に出した「タンポポ」の白服の男だったり、ヤクザ映画なんかでめっちゃギラギラした役もされててそれがめちゃくちゃカッコ良くて面白かったりしたのですよ。
最近だと見た目が汚い臭そうと話題だった「渇き。」のお父さん役なんかが「あ~~~コレコレ!久しぶり!会いたかった!」って感じで私はウキウキして見たものです。
で、この作品はそれ系役所さんの極み。
作品自体もイッちゃってて、今じゃきっといろんな規制かかって作れない映画です。
素晴らしい映画評を発見したので、あとはもうこれ読んで観るか観ないか判断してください。
内容が内容なので気分悪くなる方もいるかもしれない。
でも、役所さんとナベちゃんのシャブしゃぶしゃぶシーンは爆笑するよ。
cakes.mu
千年女優 2002年 今敏
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
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でも、「だって私、あの人を追いかけてる私が好きなんだもの」という台詞が強烈すぎて、そして、これを映画館で観ていた私にはこの台詞がなんだかめちゃくちゃ響いてしまったのだ。
恋してる自分は理想の自分-これってある意味真理じゃないですか。
男が夢見る「秒速5センチメートル」の女性版って感じかも?
男性の感想を聞いてみたい映画。
パンズ・ラビリンス 2006年 ギレルモ・デル・トロ
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それから「ダーク・フェアリー」も「パシフィック・リム」も「クリムゾンピーク」も観ているけど、これがいちばん印象的でした。
1944年、独裁政権下のスペインで読書好きの少女オフェリアは、義理の父親である残虐な将校から逃れようと、不気味で魅惑的な幻想の世界へと足を踏み入れます。そこで彼女を待ち受けていたのは3つの試練。
残酷な状況からお母さんとこれから生まれてくる子を守りたかったのに、試練を経たオフェリアを待っていた現実は-。
美しくも残酷、まさにダークファンタジー。
うん、これ、造形もものすごく綺麗。
なのに観終わった時の思わず天を仰いでしまいたくなるあの感覚・・・。
ゾンビアス 2011年 井口 昇
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
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井口監督、昔は結構暗い感じの作品も撮られていて(AVもたくさん)、私は自主映画を撮っていた知人に薦められて2007年の「片腕マシンガール」からちょこちょこ見始めました。片腕をマシンガンにしていじめっ子と戦う女子高生の話です。いわゆるB級映画に分類されちゃう系です。
で、監督の作品を全部観てるわけでもないけど観てきた中である意味一編頂点キタなって感じたのがこの「ゾンビアス」。アスってね、assholeのアスですよ。
主人公たちがとある村を訪れると、村人たちがゾンビ化しててその原因が肛門から寄生する寄生虫で・・・・・・吐瀉物排泄物寄生虫がどぴゅどぴゅ出てきます。出演女優さんがセクシー系の方が多いので「こ、このアングルは///」というラッキーシーンや主人公の百合チックシーンもあったりなのに、それを上回るお下劣&インモラルシーンの連発。
さらに驚くのがそんなお下劣満載映画なのに見終わったら謎の爽快感がやってくること。
この映画を面白く感じられたら、たぶん、人生変わるかも(笑)
ただ、ほんとに人によってイケるかイケないかの判断キワいので念のためYouTubeとかで予告編見てから本編見た方が安心だお(〃'▽'〃)
もちろん、昨年の『君の名は。』『シン・ゴジラ』『この世界の片隅に』も1年のうちにこんなに面白い、素敵な作品に出会えるものなのか! ってアガったし、今年は今年で『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』がいちばん楽しみ!
ハッシュタグ見てると知らない映画ばかりで、自分が観てる映画なんて本当に砂漠の中の砂ほんのひと握りにも満たない数だなって思うよね。
もっともっといろんな作品に出逢いたい。
今週末は宝塚雪組公演『幕末太陽傳』を観にいくので、以前観た映画版をもういちど観ておこうと思ってます!
皆さんのオススメも是非教えてくださいねー。
記事を書いているのはこんな人です。
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shiba-fu.hatenablog.com
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