やっぱり京都が好き~「もし京都が東京だったらマップ」を読んで~

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今月も1回東京に行かなくちゃ。
舞台観劇を趣味としている私は 来月も再来月も年末年始も東京に行かなくちゃ。
-京都から。



関西公演のある劇団もあるけれど、やはり多くの舞台のメイン上演地は東京です。
毎月毎月安くはない交通費を出して東京通い・・・もういっそ東京に引っ越したらいいんじゃね?
とも思う時もないことはないけれど、東京に住むという選択肢は、私にはありませんでした。
「なかった」というのは、元々私は生まれも育ちも茨城県で、大学進学を機に単身京都にやってきて卒業後もそのまま居ついた人間だからです。
そして、東京への進学をしなかった理由は、実家から出たかった私にとって 「茨城から近い」ということが主なものでした。
近いといっても、家の玄関を出てから2時間強はかかるのですけど。
つくばEX、スーパーひたちのない方面に住んでいる人にとっては東京への距離感はこんなもんだと思います。
もはや、新幹線で京都から東京駅に行く感覚です。
さすがは魔矢峰央先生の「飛んで埼玉」において

埼玉県のさらに奥にある県。県庁所在地は水戸市。人口1000人に満たない寒村である水戸がなぜ市なのか日本七不思議の一つとされる。納豆以外の産物はないため非常に貧しく、県民の多くは埼玉県に出稼ぎに行っている。埼玉県より格下とされ、埼玉県内では茨城県民は奴隷のように酷使されている。(Wikipedia)

とまで書かれる茨城県。
・・・というのは置いときまして。

家から遠く、かつ、国文学科か史学科のあるところ・・・と探していた矢先に京都の某大学からパンフットが届きまして、それにころっと釣られました。
京都なら東京ほどせわしくなさそうだし、毎日が修学旅行みたいなものになるだろう、と。
それだけの理由で京都という土地を選びました。
そう、私にとって東京は遊びに行くための街で、住むにはせわしいところなんじゃないかという先入観があったのです。

それが、東京も京都も似ているところがあると言う岸本千佳さんの本。

もし京都が東京だったらマップ (イースト新書Q)

もし京都が東京だったらマップ (イースト新書Q)

この本の「はじめに」に、こんな人に読んでいただきたいという対象者が5つ挙げられているんですが、4つめ-「京都から出たことがない生粋の京都人へ~略~東京を知らない京都の人にも東京のよさがわかるように書いています」とのこと。
私は京都に住んでたかだか1●年のぺーぺー。
京都人ではありません。
でも、東京に偏見があるという点では一緒です。
とりあえず、自分が住んだことのあるエリアを読んでいきましょう。



①岡崎×上野
大学時代には毎週のように能楽堂に足を運び、また、最も最近住んでいたエリア。
平安神宮の大鳥居をくぐると、ドン!ドン!ドン! と美術館、動物園、コンサートホール、図書館にツタヤにスタバ。緑もたくさん。疎水も流れる。
よくもまぁこんなにたくさんの文化施設が密集したもんだ。
中に入らずとも通り過ぎるだけで知的な気分になれます。
なるほど、上野公園周辺にとてもよく似ています。
でも、お花見の時期の人の少なさは京都圧勝。


②烏丸御池西×恵比寿
どちらもOLと隠れ家的なお店の街だと言う。
たしかに烏丸通り周辺はオフィス街で、ちょっとオシャレなお店がたくさんありました。
このエリアでは 町屋シェアハウスに約1年間住みました。
地下鉄各線で一瞬で東西南北各方面に移動できる充実したエリア、さらに言えば、祇園祭りには部屋にいてもコンコンチキチンのお囃子の練習も聴こえてくるような風情あるところだったのに引っ越してしまったのは趣味の出費とお家賃の折り合いがつかなくなってしまったから。
恵比寿は通過したことしかありません。
恵比寿のお家賃はどれくらいのものなのかしら。


③北山×代官山・青山
いま住んでいるエリア(まさにnowなので伏せます)がいちばん好きですし、引っ越しを繰り返していた中でも「いつかはあそこに・・・」と思っていたので、いちばんは「今のところ」なんですが、そこを抜いたら今まで住んできた中でエリア・物件含めて最も安定した暮らしを送れた場所です。
駅周辺は雑誌に出てくるようなおシャレな雰囲気なのにちょっと中に入れば閑静な住宅街と畑とハウスがいっぱいあって、そこが和みポイント。
少し先の地下鉄の駅まで出れば送り火(妙の文字)も間近に観れました。
超おしゃ~~~なイメージがあって近寄りがたかった代官山・青山も北山に行くと思えば気負わず行けるかも?


④北大路×二子玉川 / 下鴨×田園調布
北山の前に住んでいたエリア。
厳密に言えば下鴨を少し過ぎた北大路通り沿いなので微妙なところです。
疎水も鴨川も桜もありました。
ニコタマも田園調布にも行ったことがありません。
本文中の写真を見るとニコタマと北大路のショッピングモールの雰囲気がとてもよく似ていたので、住むならニコタマかなと思いました。


⑤六原×雑司ヶ谷
北大路の前に住んでいたエリア。
本当はもう少し南に下がった東山七条付近でしたが。
本文中のHAPSという若い芸術家の制作の場の支援団体の拠点 があるのは初めて知りました。
HAPSとは異なりますが、東山青少年活動センター主催の演劇ワークショップとコンテンポラリーダンスワークショップには20代の時間の大半を過ごしていたのでこの辺りにはより馴染みを感じられます。
稽古時には、ハッピー六原というスーパーで買い出し。
時間と気持ちの余裕があれば、フライと惣菜のお店「きっちん」(のちに松山ケンイチさんのお気に入りとなるお店)でコロッケを買って歩きながら食べたり、おはりこcafe柴洋でランチしたのがおいしい思い出。
お寺、アート、ちいさいお店と坂・・・これは割と他の地方にもあるだろうけど、あのおっとりとした雰囲気に近いものがあるとは。
雑司ヶ谷、いつか行ってみたい。



ここまでささっと読んできましたが、東京に住むのってどうなんだろうと思っていた私でも頭から「無理だわ~」と決めつける気持ちは和らいできました。
この先の人生において、どうしても関東に戻らないとならない時も出てくるかもしれません。
その時の選択肢として東京も入れられるなとは思えます。

とは言え、京都の雰囲気がなんとも心地よくってまだまだしばらくはこっちでのんびり過ごすつもりではありますが!

何者でも受け入れてくれる懐の深さ
本文中、フリーランス人口が多いから平日昼間にふらふらしていても浮かないって箇所があったのですが、この部分は京都がひとつの市に30以上の大学がある学生のまちだからというのもあると思うんです。
学生といっても院生さんや休学中の方もたくさんいらっしゃいますからね。
自由な格好をしている人がたくさんです。
地元ならきっと「結婚もせず家庭も子どもも持たないちょっとアレな女の人」と見られてしまうだろう私でも、まぁこの先も何とかなるのかな~と結構適当な心持になれる街です。

適当に都会で、自然も観光もあるし、方角もすぐわかる
東京との類似エリアで自然があるところはいくつもありました。
でも、やっぱり東京は都会度がまだ高いかなと。
その点、京都はがんばれば自転車で走り回れる範囲内に都会も山も川も神社仏閣もある。
自然と東西南北の方向感覚も身につくので自分が今どこにいるのか把握できる安心感もあり。




<さいごに>
京都移住を考えている方にも読んで欲しいと筆者・岸本さんはおっしゃっています。
私は移住だけではなくて進学で関東方面から京都に来られる生徒諸君にもおすすめしたいです。
大概は学校の近くに住むことになるとは思うんですが、実際、居住区を決める時にも、京都暮らしを妄想する上でもいいツールになりますよ。




以上、現在片道1時間半かけて滋賀県に通勤してるけど京都市内に暮らしている無一でした。


ぴーえす
私、なんだかやたらと品川駅の作りや雰囲気が好きなんですが、この共通点にも言及されていました!



このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 (Konomanga ga Sugoi!COMICS)

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吉祥寺だけが住みたい街ですか?(1) (ヤングマガジンコミックス)

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この漫画を読んでも「東京暮らしもいいのかも?」と思えます。
というか、物件選びが好きという人には「その視点わかる~」ともなるし、引っ越しもしたくなりす。
こーゆーお引っ越し漫画、京都版も読みたいなー。



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