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文庫Xの誘惑

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記事サムネを見て「無一よ、お前もか・・・」と思われた方がどれだけいらっしゃったでしょうか。
これ、絶対、俺はこんなアオリになんてつられねーぞーと買うのを我慢してる人たくさんいるんじゃないですかね。
で、いつかネットでネタバレがあがってくるしーなんて軽く見てるんじゃないですかね。
でも、読書好きのモラルは堅固ですよ。


さて皆さん、本は書店で買う派ですか? ネットで注文派ですか? 図書館派ですか? 
私は専ら図書館・ネット(kindle含む)派なのですが、この夏たまたま時間潰しも兼ねて書店に立ち寄ってみた時に見つけたのがこの「文庫X」通称「謎本」。
盛岡にあるさわや書店フェザン店の長江さんという方が企画したものだそうです。
手書き文字にびっしり覆われたカバーの文庫本が平積みにされている光景はちょっとアブない雰囲気を放っていました。
メッセ―ジを読んで、気になったことは気になったものの、810円という価格と本誌の厚みにやや引けをとってしまい、その時は手に取った文庫をそっと戻して帰宅したのでした。

それから半月後。

買い物ついでに書店に立ち寄ったらまた出会ってしまったのです。
今度はレジ横、さらに「君の名は。」特集コーナーの真横という嫌でも目に付く場所にでででん! と鎮座ましましているではありませんか。
まだあった!
まだこんなに推してる!
忘れていたのに 時間をおいてまた出会ってしまうとさらに気になるじゃん!
君の名は・・・文庫X!
繰り返し流れるPVを横目に、瀧くんと三葉の「あ~の~男/女は~~~!」を5巡くらい聞きながら買おうか買うまいか悩みました。
長江さんのアツいメッセ―ジを疑うわけじゃないんですが、もしかしたら、肩すかしを食う可能性もあるじゃないですか。
期待度が有名度よりも下回る場合は往々にしてあることです。
文庫Xは高知のはりまや橋、札幌の時計台なのか?
それに、もしかしたら単純に私の好みじゃないかもしれない。
第一、「この本を読んで心を動かされない人はいない」がちょっと自分の価値観アピール強め。
長江さんは今まで3,000冊以上の本を読んできたらしいけど、おるやん? 1,000本以上の映画を観た俺が選ぶ名作映画ベスト5みたいなまとめ記事作るブロガー奴www
数をいちいち誇るなよってやつ。
もうこんなに気になるならいっそ買ってしまって、タイプじゃなかったらそのことブログに書いたらそれはそれでネタになるからいっかな~~~・・・と最後は根負けしたの、こんなに一生懸命誘ってくれてるんだし一度だけなら乗ってみてもいいよね?
もしかしたらすっごくイイものなのかもしれないし、だってすっごく気になる言い方ばっかするんだもん。
すっこく誘ってくるんだもん。
断るの悪い気がしてきちゃって。
女を釣るにはその子自身に対して使うための言い訳を用意してあげるが肝要、という恋愛工学とはこういうことだという見本のような釣られっぷりを披露させていただきました。
長江さんに口説き落とされた感あったわ。


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申し訳ありません。僕はこの本を、どう勧めたらいいか分かりませんでした。どうやったら「面白い」「魅力的だ」と思ってもらえるのか、思いつきませんでした。
だからこうして、タイトルを隠して売ることに決めました。
この本を読んで心が動かされない人はいない、と固く信じています。
500Pを超える本です。怯む気持ちは分かります。
小説ではありません。小説以外の本を買う習慣がない方には、ただそれだけでもハードルが高いかもしれません。
それでも僕は、この本をあなたに読んで欲しいのです。
これまで僕は、3,000冊以上の本を読んできました。その中でもこの本は少しでも多くの人に読んで欲しいと、心の底から思える一冊です。
この著者の生き様に、あなたは度肝を抜かれ、そして感動させられることでしょう。こんなことができる人間がいるのかと、心が熱くなることでしょう。僕らが生きるこの社会の不条理さに、あなたは憤るでしょう。知らないでは済まされない現実が、この作品では描かれます。あなたの常識は激しく揺さぶられることでしょう。あなたもこの作品と出会って欲しい。そう切に願っています。
ここまで読んでくれた方。それだけで感謝に値します。本当にありがとうございます。
※もし既にお持ちの本であった場合、返金いたしますのでお申し出ください。
文責:長江(文庫担当)
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意を決した私は、そそくさとレジに向かいました。
レジを打つ小西真奈美似のお姉さんの済ました表情が「あなたも長江さんの焦らしテクに陥落しちゃったんですね。あんなこと言われ続けたらその先に待ち受ける(読書的)快楽の大きさを期待しちゃいますもんね。ミーハーっぽいとか恥ずかしがることなんてないです。体験してみたいですもんね。ふふふ」と言っているようで、少し、視線を外しました。
その場のノリでラブホテルに入ってみたはいいけれど、まるで不慣れでエレベーター内の防犯カメラから目を逸らしている、そんな感じで。

外した視線をそのままに、電車を乗り継ぎ帰宅して部屋でのナイス読書スポットであるベッド上に直行。
はやる気持ちを押えながらしっかり巻かれたセロファンを外していきます。
ちょっと力が入ってしまい、破るような形になってしまいました。
いよいよ、覆っているものはかのカバー1枚。
これをめくってしまったら、もう何も知らなかった私には戻れない…。
カバーの表面をさするように行きつ戻りつする指先の意を決し、少しずつずらしていきます。
生まれたままの姿を現す表紙。
見開かれる私の両眼。
ごくりと喉が鳴り、声が漏れる―












いま、絶賛営んでます(読書活動を)。










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岩手色溢れる素敵なサイトです!

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記事を書いているのはこんな人です。
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