スーパー襲名遠征。

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※mixiを退会するにあたりアップしていた日記を転載します※
※2012年の二代目市川猿翁丈、四代目市川猿之助丈、九代目市川中車丈、五代目市川團子初舞台観劇の時の日記です。携帯電話で撮影した写真はデータが小さい(笑)※
※猿翁さんがこの世界に、歌舞伎界に存在してくれてるだけでありがたいです※



6月5日、行って来ました襲名披露公演。 
3月に演目が公表されてから楽しみにしていた六月大歌舞伎は、昼の部『小栗栖の長兵衛』、『口上』、『義経千本桜』で夜の部がスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』。 
タケルは七月大歌舞伎でも上演あり、猿翁が出る口上は今月だけ、ということで今回は昼の部のみの鑑賞にとどめました。 
(来月のチケット、希望通り初日で取れてるかナァー・・・) 
以下、箇条書き日記↓ ■ド平日の遠征、翌日はゆっくり劇場入りしたいというわけで夜行バス利用。今回はじめて女性専用のちょい贅沢車を選んでみる。 


■ちょっと広めの待合室にはドリンクサーバーやPC、パウダールーム、足マッサージ機などが完備。東京へ到着後も同様で、いつも駅のトイレやマック、ネカフェで身支度するのとは気分が違うわー。車中も低反発な座席・枕、おっきいブランケットでいつもよりも夜中に起きる回数が明らかに減! 


■やや早めに新橋演舞場に到着してしまったので、楽屋入り口付近でウロウロしていたら10時過ぎに亀治郎がスーッと楽屋入り!
亀ちゃんキタ---!!!!とテンションがあがる。待機していたテレビ局の人たちが続々と移動し始めたのを機に正面入り口へ移動。 

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■右から猿翁、猿之助、中車、團子のポスターを写メるも、コレ、筋書き(パンフレット)にもちゃんと掲載されてるんだった。


■大混雑の中、入場したらまずは筋書き購入!トイレ!


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■客席に入ってみてビックリ! 大河つながりで福山さんから緞帳のお祝いなんて! 男前すぎるぜましゃ兄! 新・猿之助の特別ポスター用写真は亀ちゃん本人の熱い希望で福山さんが撮影したんだって!


■席に行ったら誰かの荷物が置いてある・・・「?」と思って自分の席の隣に座ってるお姉様(たとえ実年齢がおばちゃんでもお姉様なのだ♡)に声をかけたら「あっ、コレ私の、ごめんねぇ~~~」よくあることです。でも、これがキッカケで休憩中もおしゃべりする仲に。お姉様は何と徳島からの遠征!


■1幕目『小栗栖の長兵衛』は中車さんが主役。これが初・歌舞伎となる中車さんなので大正9年初演のこの新歌舞伎がくるのは自然だったと思う。台詞もほぼ口語。所作も時代がかっていないし。元々、顔がデカいから化粧も映えていた。酒に酔った時の息「ぷるぅえええ~~~っぷ」がなんだか初々しい(?!)感じだった。


■幕間にお弁当。劇場入り口で販売されていた襲名披露特別弁当2,000円也!



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2,000円のお弁当なんて普段なら絶っっっ対に買わへんぞ!(笑)
お値段通りの美味しいお弁当でした。
何でもない時の歌舞伎鑑賞だったらコンビニのサンドウィッチ持参な私でも、こういう時は惜しげもなく金を使いますよ!
今日この日は1日しかないのです!
包み紙はもちろん保存!


■そしていよいよ『口上』・・・もうね、猿翁を生で見るの8年ぶりだからほとんどそれで緊張。開演5分前から冗談でなく高鳴る鼓動。涙腺崩壊寸前。


■幕が開いて舞台の端から端までずらりと揃った役者陣。しかし、中央にいるのは猿翁さんではなく弟の段四郎。「・・・そうか、長時間座っているのも大変なんだ・・・」。この日、月乃助を襲名してから初舞台となる段治郎も膝の調子がまだ良くなくて口上の舞台にはあがらず。


■猿之助さん、中車さん、團子ちゃんはじめ一門の役者陣の口上が胸アツ! テレビでも放映されていたように中車さんの責任感溢れる言葉。弥十郎さんの言葉通り誰もが「こんな事ってあるのかしら?」と思った中での襲名実現。すごい事しはるわー。「最初は嬉しさ60%、残りは亀治郎という名への未練だったけれど今日は嬉しさ120%で望んでいる」猿之助さんの若々しい力が溢れんばかりの、そして清々しい言葉。


■襲名の話を信じられなかったという亀ちゃんの言葉にもあるように、ファンだって三代目が猿之助の名前を譲る時がくるなんてまだまだって思っていたはず。それだけファンにとって“三代目猿之助”の存在は別枠、別次元のもの。いつまでも“化け物”として舞台に降臨するんだって思ってた。


■病と老いは誰もが背負うもの。後援会会報で見る猿翁さんは明らかに「おじいちゃん」になっていて。退院後の写真を見た時は正直ショックだった。小学校の頃、お見舞いに行っていた祖父のように車椅子に乗っていて、姿勢もちょっと傾いていて。でも、襲名披露では以前のようにとまではいかなくても、でっかい猿翁を見ることができるって思っていた。


■猿翁さんの口上は舞台奥から雛壇のような装置に乗っての登場。からだがひと回り小さくなったように感じる。衣装を着けて化粧をしての8年ぶりの舞台。病んでも老いてもそれでもまだ燃やす闘志は漲っている。スーパー歌舞伎『オグリ』の主人公・小栗のようにロマンを追い求める業病に罹っているとしか言いようのない人。口上で述べる言葉が病気の後遺症で明らかに不明瞭でもそれが伝わってくるから、胸が詰まって仕方がなかった。


■来月は猿翁さんも1幕演じる。どんな舞台になるのか本当に未知過ぎて怖い。
8年前、「なんで病気で倒れる直前の舞台を見に行ってなかったんだろう」って後悔したから来月は心して見に行く。


■翁の文字 身に添うまでは 生き抜かん
猿翁さんが襲名に際して詠んだ句。
これからが猿翁ファンとしての新しい日々でもあるから。
スーパー歌舞伎の新作はじめまだまだやりたい演目があるという猿翁さんをこれからもずっと追いかけていたい。


■3幕目の『義経千本桜』。演目としても大好きだけど、まだあどけなさ、無邪気さすら残る猿之助の源九郎狐に萌え萌え☆キューーーーーン!!!!
もうこれ萌えという言葉がズッパシくるね!
正体がバレてしおしおと自分の生い立ちを語る様、鼓になってしまった親を恋い慕う様、鼓をあげるよと言われた時の嬉しさ爆発の様、お礼に義経の館に迫ってきている敵を妖術で操ってやっつけちゃう時のイタズラ顔。。。
最後の見せ場、宙乗り時には客席から手拍子! 拍手が自然に手拍子に変わった瞬間は快感が走った。
猿之助さん、それにノッて上空でびよんびよん跳ねちゃってたのがまたカワイイ!
ギャーーーーーワイヤーが頑丈だからと言って地上何m上を飛んでると思ってるのwwwww
冷静な顔してこういう時にしっかり遊んじゃう猿之助さん、いいナァー。
新しい猿之助、大好き! て素直に思った。


■最後に源九郎狐退場時にどばーっと舞った桜吹雪を数枚、会場内で拾って帰路につく。
半日でもおなかいっぱい感満載。来月は昼夜通しで見るのだが、これは体調を整えて行かないと後半でバテるんじゃないか・・・?!だが、それが楽しみだ。


■15時前には終演だったので新幹線で帰京。


■6月はもう祝日がないから生き甲斐は来月の第2回襲名披露遠征。それまでに今日届いた演劇界7月号の襲名特集をじっくり読もう。



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