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初芝居で「お年玉」♡新春浅草歌舞伎2017

歌舞伎

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20代~30代の花形俳優さんたちがメインを飾る新春浅草歌舞伎。
今年も1月2日の初日に観に行くことができました。

www.asakusakabuki.com


今年はいつもよりあたたかな空気の漂うお正月でしたが、朝9時半からの鏡開きを待つ身には寒いに変わりなく・・・。
でも、待ったかいあって今年は升酒をいただけました!

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俳優さん皆さんが少しずつ升にお酒を注いでくれる・・・中村梅丸くんは今回初めて拝見する方なのですが、注いでいただく時に「あけましておめでとうございます」と声をかけたらしっかり私の目と合わせてくれた上で「おめでとうございます」と返してくださったんですよー!
ジャニーズばりのキュートなお顔で!
お名前の通り、梅の香りが漂ってくるような清楚かつ華が感じられるお芝居で、今回ですっかり好きになってしまいました。

(いちばん好きはみっくんやで…)

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以下、各部、特に印象に残った場面の感想メモです。

第1部

「傾城反魂香 土佐将監閑居の場(けいせいはんごんこう とさのしょうげんかんきょのば)」

通称「吃又(どもまた)」と呼ばれる一幕。
吃音のために喋りが不自由な絵師・浮世又平(坂東巳之助丈)と、夫を献身的に支える口達者な女房おとく(中村壱太郎丈)。
二人の夫婦愛が起こした奇跡が描かれた物語。

「手も二本、指も十本ありながら」喋りが不自由なばかりに自分の思いが伝わらず、師匠から土佐の苗字を与えられることも、功績を立てることも叶わない不憫な又平の必死さ、やりきれなさ。
彼の手を取り、明るさを忘れずに甲斐甲斐しく世話をするおとく。

おとくの手のあたたかさに涙が溢れてきて止まりませんでした。

悔しい思いを言葉にして吐き出すことすらできない又平の両の手はきっと冷たく冷たくなっていただろうと思う。
渾身の力を込めて、本当に死ぬ気で絵を描いて、筆を握りしめたまま硬直してしまった手も血が通ってなかったはず。
その手をしっかりと包み込んでさすっていたおとくの両手が、見ているだけであったかかった。
何があっても優しく包み込んでくれるあの両手があったから、又平は生きてこれたんじゃないか。
そう思わせられる手でした。
(なんてしみじみ思っていたら2年前の松竹座での観劇の折も同じことを感じていました。今回、壱太郎丈は猿之助丈に習っていたとのことで納得)

いろいろあってハッピーエンド。
師匠から苗字を名乗ることを許された夫婦の喜びようは、それまでのしんみりムードから一転して嬉々としたものに。
大人げないくらいウキウキ喜ぶ又平の可愛らしい仕草にニコニコしてしまいます。

第2部

お年玉<年始ご挨拶>
毎日日替わりで行われるお年玉ご挨拶トーク。
この日の第2部は巳之助さん!
運よく「い」列上手側のお席が取れていて、この席は実質最前列のようなもの。
お話の途中で巳之助さんが客席にひらりと跳び降りてこられたのですが、着地地点がまさに私の目の前!
内心「お年玉キターーー!!!!」と舞い上がりまくりました。
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神様、本当にありがとうございました。
1年分の運を使ってしまったのではなかろうか。


「双蝶々曲輪日記 角力場(ふたつちょうちょうくるわにっき すもうば)」
ものすごくざっくり言ってしまうと、大阪堀江のある角力小屋の前で、普段は米屋の息子の素人力士放駒長吉(尾上松也丈)・みんなのヒーロー大関の濡髪長五郎(中村錦之助丈)、二人の相撲取りが喧嘩する場面です。
喧嘩以外にも遊女とええとこのボンボンのイチャコラシーンや、そのボンボンの放蕩ぶり、角力小屋の賑わいといったいかにもお江戸の雰囲気溢れる場面も見ていてとても楽しいお芝居でした。
二人の相撲の取り組みは舞台上では演じられず、小屋の閉められた戸の向こう側から聞こえてくる歓声のみでわかるようになっています。
これがまた「その向こうを見たい!相撲見たい!」という気持ちを煽る面白い見せ方だなあと思いましたよ。
(私が女だから特にそう感じたのかも。江戸時代は女性の観戦はNGだったんですもんね)
あと、お江戸のモテ職でもあったという力士のカッコよさがわかる一幕でもありました。
濡髪は強くてイケメンであるばかりでなく、髪型も着ている着物(黒縮緬、帯の下に御幣を白く抜いた着付けに羽織)や差しているいる刀もいいもの、態度も堂々。
喧嘩をした時に常に水に濡らした紙を額に付け、斬りつけられても傷を負わないようにしていたから「濡髪」の名がついたという荒々しい一面もあったそうなんですが・・・。
一方の放駒は、まだお子様っぽい感が前面に出ている役なんですが、松也丈の屈託ない笑顔・やんちゃ感が相まってとっても愛嬌のある愛され力士さん。
松也丈・・・すごくお似合いでした!


「棒しばり」
狂言の「棒縛」を題材にした人気舞踊。
主人の留守の間にいつもお酒を盗み飲んでしまう太郎冠者(坂東巳之助丈)と次郎冠者(尾上松也丈)が両手を縛られてしまうけれど、互いに知恵を絞って縛られたまま酒を酌み交わし、踊り浮かれる華やかな演目です。
やるなと言われることほどしたくなる。
さらにほろ酔いでどんどん楽しくなってゆく。
観ていてとにかく楽しい舞台でした。
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濃い藍色と金色を基調にしたパンフレットのデザイン、素敵でした。
舞台写真はないけど、これまでの舞台のお写真と今回の黒紋付お写真、対談お写真すごくいい!
パンフレットに挟み込まれているメッセージシール、もちろんがっつり書き込んでメッセージボードに貼りつけてきました(笑)
あと、モノクロームのポストカードも最高にカッコよいのでポストカードセットは「買い♡」!!

チケット代がお安く、上演時間もコンパクトな浅草歌舞伎。
東京に住んでいたならば絶対何度か観に行っちゃうのにな。
歌舞伎はいつか観てみたいけど、何を観に行けばいいのかよくわからない~という方にはぴったりの公演だと思います。
まだ始まったばかりなので、東京近郊の方はぜひ!
お芝居前後に浅草観光も楽しいよ。

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