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『太秦ライムライト』関西先行上映 舞台挨拶の回で生・福本さんに萌えてきた。

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6月14日、『太秦ライムライト』関西先行上映&初日舞台挨拶@MOVIX京都を見てきました。
去年のニュースを見てから、絶対見に行こうと決めていた映画です。

先月、予告を見ただけでもう泣けた・゜・(ノД`)・゜・
でも、会社の子たちに「福本さん主演の映画やねん」と言っても、「福本さんて誰?てゆーか、時代劇見ないし」

 

(゚Д゚≡゚Д゚)?


何故?
何故だ?!
時代劇でめっちゃ斬られてる人やんか・・・?!

時代劇三大ポニーテールといえば福本さんの斬られ浪人、三匹が斬るの千石さん(役所広司さん)、NHKドラマの山本耕史さん(土方歳三、磐音、薄桜記・・・磐音見てないけど)くらいの認識でいる私にとっては周りの反応に多少の驚きを感じてしまいました。

そんな私ですが、2011年『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』を見に行った時には福本さんがブラック将軍をされていたことに関してまるっきりスルーしていました。ごめんなさい。
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それだけ福本さん=時代劇なイメージなんですね。
ライダーに福本さんなんて東映さんならではのキャスティング
ライダーと言えばここ数年、引越しによるテレビ離れと、フォーゼ以降個人的に萌え要素がピンとこなくてDVDで追うことすらできていません。
と言いつつもこの夏の劇場版は片岡愛之助丈出演ということでストーリーがわからなくても見に行きます。
しかし、白倉伸一郎Pも2012年発売の『ユリイカ増刊平成仮面ライダー』で言及されているように、仮面ライダー2014年問題というのは本当だと感じています。
昭和ライダーも見てなければ平成ライダーも見ずに大きくなった若い親世代はライダーに愛着がない。子どもにも見せないかもしれない。あと数年ライダーが続けば『クウガ』や『アギト』を見た世代が親になる、そこまで行けばまた希望がある。
その分岐点が2014年。
「2014年を乗り越えればなんとか」と思っていらっしゃるそう。
それもあるけど、私自身はネタ(ストーリー/キャラクター)的・キャスティング的にもここ最近ちょっとそそられません。
指輪と魔法使い、フルーツとダンスと鎧武者、2014年秋スタートの新シリーズはタイトルに「ドライブ」がついていることにより車がモチーフ?との噂。
大ヒットした電王が電車モチーフだったから車もアリなのですか?
うーん。
ほんとにここらへんで巻き返していただきたい。よろしくお願いします。

話を太秦ライムライトに戻します(;´∀`)

老いた斬られ役専門の大部屋俳優が最後の出演作で愛弟子に斬られるまでを、太秦や時代劇の今も絡めて描いた作品です。
ドキュメンタリータッチで撮られている部分も多々あり、それが福本さん自身とリンクして胸に迫ります。
いいお芝居、いい映画っていうのはなんとなく「役と役者が一緒になって見える」ものだと思っています。

私見ライムライト、ここが良かった!

1.「老い」をちゃんと描いている。
ポスターでも予告でも否応なく強烈に目に入ってくる福本さんの身体。
劇中も顔のアップがしっかりと。
幾重にも、深く刻まれている皺。
着物の垣間見える胸元は骨が浮いています。
若い頃からアクション、殺陣で鍛えた身体とは言え、71歳。
この年齢に沿った身体を包み隠さず映すことで、「刀を落とすようになったら終わりです」と引退を決意する場面や、最期の殺陣のでゆっくりと散ってゆく場面が何倍も印象深くなっていてひたすら泣ける。

『ライムライトの魔力―若者の登場に、老人は消える』

2.愛だろ、愛。
シェアハウスで色恋沙汰とか、最終回全員からフラれるショコラティエとかそんなのどーでもいいんだよ。
恋愛ドラマなんて、洒落せえ。
普段、素でそう思っているので恋愛展開って余程のストーリーでないと冷めた目で見てしまいます。

ライムライトでも夜道を二人きりで歩いてる時、年若いさつきちゃんが福本さん演じるカミさんに
「結婚するなら加美山さんみたいな人がいいな」
なんて言っちゃって、カミさんは急にどぎまぎ「何、言うてますのや」と誤魔化しちゃうシーンはあります。

さつきちゃんの中には、時として恋愛感情に近いものが生まれていたかもしれない。生まれてたと思う。
でも、ふたりの間にあるのは恋愛というよりは師弟として、人間としての、魂レベルでの愛だろうなと。
さつきちゃんが役者への道を諦めてしまいそうになるその瀬戸際で彼女を奮い立たせたのは、カミさんの喝。
カミさんのラストシーン直前、己の身体への不安を断ち切ってくれたのはさつきちゃんの眼差し。
同士でしかわからない情の通じ合いはまるで武士のようで、そこに燃える!

3.時代劇を後世に伝えていきたいという想い。
舞台挨拶での監督から「若い世代はまず時代劇って何ですか?というところから始まる」というエピソードが語られた時には、「時代はもうそこまできているのか」感がありましたが、私と数年しか年の違わない会社の子でもそうだったのだからもっと若い子にとってはまさにジャンルが違う的な感覚なんでしょう。
若い世代に時代劇に興味を持ってもらいたいということで、この夏『幕末高校生』もリバイバルですしね(テレビドラマ、大好きでした)。

でもね、見たらかっこいいんだよ。

それを作り上げてる役者さんもスタッフさんもみんなが職人。
ライムライトではそういう裏側の場面もふんだんに盛り込まれている。
舞台挨拶で川島P役の合田雅吏さんも「時代劇という伝統芸能を自分たちが伝えていかなければ」ということを言われていました。
中島貞夫監督も「戦後すぐの時期には日本刀で斬り合う場面は凄まじすぎるという理由でアメリカから上映を禁止された」というお話をしてくださったように、時代劇ってもはやアニメと同じように世界に誇れる、発信できるパフォーマンスなのです。

発信する側だけががんばっていても、後世には残れない。
観る側の支持がなければ。

就活なんてまるきりしてなかった私ですが、大学時代にいちどだけ太秦のスタッフさんにお願いして撮影所を見学させていただいたことがあります。(どういう経緯でF田さんの連絡先に行き着いたのか今としてはもう謎である)
当時は着物の着付けを習っていたり、歌舞伎も好きだったりして衣装の着付けに興味を持っていたのです。
結局、思い切りというか覚悟がなくて入門することもなく現在は毎日ぶーぶー言いながら会社員として暮らしています。
映画を見て、舞台挨拶の皆さんのコメントを聴きながら、いきなりどこの誰ともわからないコムスメを快く案内してくださり別れ際に「また来てや~」と見送ってくれたスタッフさんのことを思い出しました。

自分は、当事者として時代劇は支えられないけれど、観る側としてこれからも時代劇を応援していきたい。



舞台挨拶に登壇された福本さんは、羽織袴を召されて凛々しいお姿でした。
褒めコメントやお祝いコメントに「そんなことありません」と謙遜してちっちゃくなっちゃうところに萌えっ!
かと思えば一瞬、涙を堪えるかのようにぐっと言葉が詰まる男な表情に萌えっ!

世阿弥の『風姿花伝』にも老年期の芸能についてこんな一節があります。

「このころよりは、おおかた、せぬならでは手立てあるまじ。麒麟も老いては駑馬に劣ると申すことあり。さりながら、まことに得たらん能者ならば、物数は皆みな失せて、善悪見どころは少なしとも、花はのこるべし」(もう花も失せた50過ぎの能役者は、何もしないというほかに方法はないのだ。それが老人の心得だ。それでも、本当に優れた役者であれば、そこに花が残るもの。)


ま さ に 。
そんな老いたる花にこそ、女は(男もか)燃えて萌えるもの-

実は、前もって前売り券を買っていたものの当日引換の段になって席がなくなっていたらイヤやな・・・とネットでチケットを取り直していたので手元にはまだ前売り券が1枚残っています。
来月になったらもう一度観に行ってきます♡